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いもち病(稲熱病) いもちびょうrice blast

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世界大百科事典 第2版の解説

いもちびょう【いもち病(稲熱病) rice blast】

植物に,いもち病菌が寄生して起こる病気。イネに最も普通の病気で,穂,葉,茎などに発生して大害を与える。とくに山間,北部地域では,いもち病との闘いが稲作の大きな課題であった。この事情を反映して,日本植物病理学の分野では最も多く,また深く研究されてきた病害である。日本ではじめてこの病気が記録されたのは,1679年(延宝7)の《永禄以来当院記録年鑑》(広積院祐栄書)とされるが,その後の《耕稼春秋》(1707ころ)の記載が人口に膾炙(かいしや)している。

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世界大百科事典内のいもち病(稲熱病)の言及

【イネ(稲)】より

…第2は病害に対する防除対策である。菌類病の一種であるいもち病は,窒素肥料を多用した場合や冷害時などに多発し,激甚な被害をもたらすもので,最も恐れられている病気である。また同じく菌類病であるごま葉枯病や紋枯病,細菌による白葉枯病,あるいはウイルスによる縞葉枯病や萎縮病など多種類の病原がイネに被害を与える。…

【植物病理学】より

…植物病理学は実用的には作物を取り扱うことが最も多いため,研究の動向は農業政策に左右されることも否めない。日本の主食が米であり,昭和初期にイネの冷害不作が深刻となったので,その対応としていもち病の研究が盛んとなった。いもち病研究は日本のものが国際的にも最も進歩しており,また国内の他作物の病害と比較してもその研究の量は膨大なものがある。…

【発生予察】より

…また内容によっては防除所長が地区報の形で発表することも可能である。はじめはいもち病,ニカメイチュウなどイネ病害虫,ムギ類銹(さび)病を対象に始められた予察事業は,その後農業政策の改変とともに広範にわたり,野菜,果樹にまで及んでいる。新しい予察技術の検討および導入はつねに植物病理学,応用昆虫学の研究課題である。…

※「いもち病(稲熱病)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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