ウィンド・ケーブ国立公園(読み)うぃんどけーぶこくりつこうえん(英語表記)Wind Cave National Park

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィンド・ケーブ国立公園
うぃんどけーぶこくりつこうえん
Wind Cave National Park

アメリカ合衆国、サウス・ダコタ州南西部の国立公園。面積114平方キロメートル。1903年制定。ブラック・ヒルズ山地南東斜面の石灰岩層にある洞窟(どうくつ)が公園の中心である。洞内外の気圧差異により流出入する強風が音をたてる現象から、この名称がついた。洞内の気温は一定で8℃を保つ。通常の鍾乳洞(しょうにゅうどう)に特徴的な石筍(せきじゅん)や鍾乳石はみられず、蜂(はち)の巣状に細分化した洞穴の美しい文様と洞壁の色彩が、訪れる者の目を見張らせる。緑の多い地表は野生動物の宝庫としても知られ、シカバッファローなどが群れをなして草原を走る勇姿が美しい。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウィンドケーブ国立公園
ウィンドケーブこくりつこうえん
Wind Cave National Park

アメリカ合衆国,サウスダコタ州南西部の国立公園。 1903年設定。面積 113km2。有名な鍾乳洞があり,調査ずみの部分だけでも 17kmに達する。外部の気圧の関係で,風が吹込んだり,吹出したりする風穴で名高い。オオジカ,エダツノカモシカ,マーモットバイソンが生息する。

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