翻訳|Oberon
チュートンの民間伝承に属するドワーフ(小人)系の妖精。各国中世伝説にさまざまな姿で現れている。ドイツの《ニーベルンゲンの歌》で英雄ジークフリートが獲得する秘密を守る小人の妖精王はアルベリヒAlberichで,〈エルフの王〉の意。フランスの中世騎士物語《ボルドーのユオン》では,主人公を超人的な力で助ける背丈3フィート(約90cm)の森の妖精王として現れ,名まえもオーベロンAuberonに変化した。一説にはアーサー王伝説の湖の精モルガンとシーザー(カエサル)の息子といわれ,誕生時に妖精ののろいで小さくされ,また超能力も与えられたといわれている。シェークスピアはこうした中世伝承を総合し独自の想像力によって,女王ティタニアを妃とする一大妖精王国の王にオベロンを仕立てた。それ以来イギリスでは一般に,オベロンは妖精王の別名となっている。
執筆者:井村 君江
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…1966年と2008年は赤道が太陽を向き,1985年は北極が,2030年は南極が太陽に向く。 天王星は,ミランダ,アリエル,ウンブリエル,チタニア,オベロンという衛星をもっているが,みな数百kmの半径をもつ比較的小さい衛星である。このほか,ボエジャー2号が発見した半径数十kmの衛星が10個ある。…
…頂点に位置しているのは歌劇であり,宗教音楽,室内楽,歌曲などは今日ほとんど顧みられることもない。歌劇の創作は10代のはじめに開始され,その数は10曲にのぼるが,代表作は《魔弾の射手》(1820),《オイリアンテ》(1823),《オベロン》(1826)の3曲であろう。とくに《魔弾の射手》はあらゆる歌劇の中で最もドイツ的ともいわれ,ドイツ・ロマン派歌劇を確立した画期的な作品である。…
※「オベロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新