日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 オーストラリア・アルプスおーすとらりああるぷすAustralian Alps オーストラリア南東部にある、同国の代表的な山地。グレート・ディバイディング山脈の南部に位置する。同国の最高峰コジアスコ山(2228メートル)を含むスノーウィー山地を中心に、広義にはビクトリア州北東部のボゴング山(1986メートル)やフェザートップ山(1922メートル)などを含む。冬の降雪、夏のお花畑など、同国の数少ない高山景観地域で、マリー水系などの水源地帯となっている。[谷内 達][参照項目] | スノーウィー山地 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 オーストラリアアルプスAustralian Alps オーストラリア南東部,東部海岸線に沿って延びるグレートディバイディング山脈の南東部を形成する山脈。平均標高 800~1500m。最高峰は 2230mのコジアスコ山。ニューサウスウェールズ州からビクトリア州にかけて西に湾曲する。褶曲した古生層とこれを貫く花崗岩塊から成り,地盤運動の結果,急峻な断層崖を海岸線に向けた傾動地塊山地。東海岸の急斜面は降水量が多い。西斜面はゆるやかに傾斜し,小麦と羊毛の大生産地帯。マレー川が流れ,乾燥地域の水源として重要。山頂部には氷河地形がみられ,冬のスキー客,夏の観光客でにぎわう。 1200mまではユーカリ樹林が茂り,1600mが森林の限界。それ以上は一般的に高山植物におおわれたアルプス地帯となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報