デジタル大辞泉
「カッシウス」の意味・読み・例文・類語
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カッシウス
- ( Gaius Cassius Longinus ガイウス━ロンギヌス ) ローマの政治家。紀元前四四年、ブルートゥスらとともにカエサルを暗殺。ローマを追われフィリッピの戦いに敗れて、自殺。前四二年没。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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カッシウス
Cassius Longinus, Gaius
カッシウス
Cassius Longinus, Quintus
[生]?
[没]前47
ローマ共和政末期の政治家。前 54年ポンペイウス (大ポンペイウス) のもとにヒスパニアで財務官 (クアエストル ) をつとめ,悪名をはせたあと,ユリウス・カエサル側に寝返った。カエサルによってヒスパニア総督に任じられたが,属州民と軍隊の反乱にあい,後任者到着後,退去したが,エブロ河口で難船により死んだ。
カッシウス
Cassius Vecellinus, Spurius
前6~5世紀に活躍したローマの政治家。パトリキ (貴族) 出身。3度執政官 (コンスル ) となり,前 502年サビニ人を破り,前 493年ラチニ人と相互防衛同盟カッシウス条約を結んだ。一説によればプレプス (平民) のために農地法を提案し,パトリキらの反対にあい処刑されたという。
カッシウス
Cassius Longinus, Ravilla
前2世紀頃のローマの政治家。前 137年護民官 (トリブヌス・プレビス ) ,前 127年執政官 (コンスル ) ,前 125年戸口総監 (ケンソル ) を歴任。民会の裁判の秘密投票を立法化。水道工事,適格調査などに業績を残した。前 113年ウェスタ女神を祀る3人の尼僧の不貞事件の審査官となり,彼女らを断罪した。
カッシウス
Cassius Longinus, Lucius
前1世紀頃のローマの政治家。ユリウス・カエサルを暗殺した G.カッシウスとは兄弟であったが,カエサル派で暗殺にも加担しなかった。オクタウィアヌス (アウグスツス) を支持したが,前 43年アシアに逃れ,前 41年には M.アントニウスを支持した。
カッシウス
Cassius, Hemina
前2世紀頃のローマの年代記編者。初期イタリア時代とローマの建国から第2次ポエニ戦争までの歴史を第3次ポエニ戦争直前に書いた。彼の関心はイタリアの起源および語源,社会,宗教の故事にあった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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カッシウス
Gaius Cassius Longinus
生没年:?-前42
共和政末ローマの政治家。カラエの敗戦経験後,属州シリアをパルティアから防衛。内乱ではポンペイウス派に属した。赦免され,前44年プラエトル在職中ブルトゥスらとカエサル暗殺を組織した。決行後シリア方面に逃れて軍備を整え,ブルトゥスと合流してマケドニアのフィリッピでアントニウス=オクタウィアヌス軍と会戦(前42)し敗死。独裁者への憎悪は,幼時のスラ子息殴打事件の挿話からも知られる。
執筆者:栗田 伸子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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カッシウス
かっしうす
Gaius Cassius Longinus
(?―前42)
古代ローマ、共和政末期の政治家、将軍。カエサル暗殺の首謀者の一人。M・J・ブルートゥスの義兄弟。カエサル、ポンペイウスの内乱ではポンペイウス艦隊を率いたが、のちカエサルに赦(ゆる)されて、諸官職を歴任し、紀元前44年には法務官に任ぜられた。共和政的な伝統護持の立場から、ブルートゥスたちと組んで、前44年3月15日、カエサルを暗殺した。その後は、ローマ民衆の厳しい敵対心のため逃れて、シリアで勢力を蓄えたが、ブルートゥスとともにアントニウス、オクタウィアヌスの連合軍とフィリッピで戦い、その第1回目の戦闘で敗死した。ブルートゥスに比べると現実的で洞察力に優れたが、人望は薄く、影響力も小さかった。
[長谷川博隆]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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カッシウス
Gaius Cassius Longinus
前83?~前42
ローマ共和政末期の政治家。カエサル暗殺者の一人。内乱ではポンペイウス側についたが,カエサルにゆるされた。ブルトゥスとともにカエサル暗殺の首謀者となったが,フィリッピの戦いに敗れて自殺した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のカッシウスの言及
【カエサル】より
…また前45年1月1日から太陽暦([ユリウス暦])を採用している。しかし,権力・栄誉を一身に集中したため,共和政護持派の[ブルトゥス],カッシウスらに前44年3月15日,元老院議場で暗殺された。 雄弁家・文人としても第一級の人物であったが,演説の草稿,書簡,パンフレットは散逸し,現存するのは,簡潔な文体,的確な現実把握の点でラテン文学の傑作といわれる《[ガリア戦記]》《内乱記》のみである。…
※「カッシウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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