カーリット

デジタル大辞泉 「カーリット」の意味・読み・例文・類語

カーリット(Carlit)

過塩素酸アンモニウム主成分とする爆薬の商標名。土木工事などに使用スウェーデンカールソン(O.B.Carlson)が発明

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精選版 日本国語大辞典 「カーリット」の意味・読み・例文・類語

カーリット

  1. ( Carlit ) 過塩素酸アンモニウムを主成分とする爆薬の商標名。土木作業などに使用。スウェーデン人のカールソンが発明。

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百科事典マイペディア 「カーリット」の意味・わかりやすい解説

カーリット

過塩素酸塩爆薬通称過塩素酸塩(主として過塩素酸アンモニウム)を基剤とする爆破薬総称。スウェーデンのO.B.カールソンの発明を浅野総一郎工業化。過塩素酸アンモニウム75%,ケイ素鉄16%,木粉6%,重油3%からなる黒カーリットは爆発熱がきわめて大きいが,一酸化炭素や塩化水素ガスを発生する。今日では硝安油剤爆薬などに代わられつつある。
→関連項目火薬爆破薬発破

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改訂新版 世界大百科事典 「カーリット」の意味・わかりやすい解説

カーリット
carlit

過塩素酸アンモニウムを主成分とし,これにケイ素鉄,木粉,重油などを加えた爆薬。発明者スウェーデンのカールソンO.B.Carlsonにちなんで名づけられた。日本だけで製造され使用されていたが,今日ではその使用量は少なくなり,含水爆薬硝安油剤爆薬がこれに代わりつつある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーリット」の意味・わかりやすい解説

カーリット
かーりっと
Carlit

スウェーデンのカールソンOscar Birger Carlson(1873―1928)の発明した、過塩素酸塩を基剤とし、その含有量が10%を超える爆薬。とくに日本で発達し、日本カーリット株式会社で独占的に製造された。成分は過塩素酸アンモニウム、ケイ素鉄、木粉、重油などである。威力は強いものの、あとガス(後ガス)に問題があるので、石灰石露天掘りなどに使われたが、後ガスを改良して坑内用にも使われた。硝安油剤爆薬や含水爆薬がカーリットにかわって用いられており、1998年(平成10)以降は製造されていない。

吉田忠雄・伊達新吾]

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化学辞典 第2版 「カーリット」の解説

カーリット
カーリット
Carlit

NH4ClO4を主成分とする爆薬の日本における商品名.発明者,スウェーデンのO.B. Carlsonに由来する.主剤のほか,可燃成分なども含む.高感度で主用爆薬の一つ.ロケット固体推進薬の酸化剤にも用いられる.ただし,従来用いられていた土木採石などには,より安価なアンホ爆薬(硝安油剤)のほうが主用される方向にある.[別用語参照]過塩素酸アンモニウム

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーリット」の意味・わかりやすい解説

カーリット
carlit

爆薬の一つ。スウェーデンの O.B.カールソンが 1896年に完成させた発明を,浅野総一郎が採用して生産を始め,「カーリット」と命名した。日本で発達した爆薬。過塩素酸アンモニウムを主剤とし,これにケイ素鉄,木粉,重油,ジニトロナフタリンなどを混ぜ,紙筒に詰め,パラフィン紙で包装したもの。金属鉱山,土木,炭鉱で用いる。最近は,あまり使用されていない。

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