日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケール」の意味・わかりやすい解説
ケール
けーる
kale
[学] Brassica oleracea L. var. acephala DC.
アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の多年草。キャベツの1変種で結球しない。葉が縮緬(ちりめん)状になる系統をケール(ハゴロモカンラン)といい、葉の縮みのないものをコラードcollard(カキバカンラン)というが、かならずしも明確に区別されず、一般にケールとよばれている。多くのタイプがあり、茎の肥大するものはマローケール、茎が立つ系統はツリーケールという。日本には江戸時代に渡来したが、食用としては発達せず、現在のケールは明治以降に改めて導入されたものである。若い葉を摘んで煮物やサラダにし、最近は青汁用として一般家庭でもつくられる。飼料用にもされる。
[星川清親 2020年11月13日]