コーカンド(その他表記)Kokand

デジタル大辞泉 「コーカンド」の意味・読み・例文・類語

コーカンド(Kokand)

ウズベキスタン東部都市。18~19世紀のコーカンドハン国首都綿工業などが盛ん。

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精選版 日本国語大辞典 「コーカンド」の意味・読み・例文・類語

コーカンド

  1. ( Khokand, Kokand ) ウズベキスタン共和国の東部にある都市。フェルガナ盆地有数綿花ブドウ産地。一八世紀初期から一九世紀後半にかけて、コーカンド‐カン国の首都が置かれていた。ホーカンド。

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改訂新版 世界大百科事典 「コーカンド」の意味・わかりやすい解説

コーカンド
Kokand

中央アジア,ウズベキスタン共和国東部のフェルガナ盆地西側,ソフ川下流の都市。人口19万7450(2001)。フェルガナ盆地は有数の綿花,ブドウ栽培地帯で,この町にも綿花精製・化学肥料・食料品工業がある。10世紀にアラビア語フワーカンドKhuwākand等の名ですでに知られていたインド~中国間の隊商路の町。13世紀モンゴルに破壊された。1732年エスキ・クルガン要塞の場所に今日の町が生まれたが,その際12の門をもつ全長10kmの城壁が建設された。40年今の名を得,コーカンド・ハーン国ホーカンド・ハーン国)の首都となる。1876年2月19日ロシア軍に占領され,ハーン国は滅びた。ソビエト権力は1917年12月7日に成立したが,それより先11月26日,ブルジョア民族主義者の勢力は特別地方ムスリム大会を開いてトルケスタンの自治を宣言し,〈コーカンド自治体Kokandskaya avtonomiya〉と呼ばれる政府を樹立したが、18年2月19~22日赤衛軍によって打倒された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーカンド」の意味・わかりやすい解説

コーカンド
こーかんど
Коканд/Kokand

ウズベキスタン共和国フェルガナ州の都市。フェルガナ盆地西部、ソーフ川の下流にある。人口20万6100(2001推計)、都市圏24万8740(2019推計)。タシケントに通じる鉄道、自動車道路の分岐点で、市の南方を大フェルガナ運河が通る。中国からの隊商路として10世紀に歴史に登場した。13世紀にはモンゴル軍の侵入によって壊滅したが、18世紀の初頭に再建されて、独立政権コーカンド・ハン国を樹立し、綿、絹の取引の中心地となった。1876年にはロシア軍に占領された。ソビエト政権樹立後は、近代的機械を備えた綿工業のセンターとなり、バターなどの食品工業も盛んになった。さらに油脂農薬、過リン酸肥料硫酸などの化学工業、石油精製、電気工業部門でも発展しつつある。

[山下脩二]

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百科事典マイペディア 「コーカンド」の意味・わかりやすい解説

コーカンド

ウズベキスタンの都市。中央アジアのフェルガナ盆地にあり,肥料・農薬などのほか,靴・靴下の大工場がある。18世紀末からロシアのトルキスタン総督による征服(1876年)まで,ブハラ・ハーン国から独立したウズベクの政権,ホーカンド・ハーン国の主都で,清との貿易で栄えた。ロシア革命期1917年に地元ムスリムがここで設立したトルキスタン自治政府は,ロシア側によって攻撃され,旧市街も破壊された。19万7450人(2001)。

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