アメリカの電波技術者。オクラホマ州ノーマンに生まれる。1927年にウィスコンシン大学を卒業。1928年からベル電話研究所(現、ベル研究所)に勤め、1930年に無線電話回線に影響を及ぼす空電の研究をはじめた。独特の形状のアンテナを開発して空電測定を続け、雷以外の雑音を感知した。その雑音はほぼ1日の周期(23時間56分)で増減を繰り返しており、銀河系のいて座の方向から届く、地球外からの電波であると考えられた。ジャンスキーは1933年にこの宇宙電波の発見を報告したが、天文学者からは反応がなかった。その後は天文分野から離れて生涯にわたり電波雑音などを研究した。しかし後年、可視光以外の波長での天体観測の重要性が認識され、ジャンスキーは電波天文学の創始者としてとらえられている。その業績をたたえて、1973年に国際天文学連合は電波放出の強さの単位をジャンスキー(Jy)と名づけている。
[編集部 2023年5月18日]
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