ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セント・ジョン」の意味・わかりやすい解説
セント・ジョン
St. John, Oliver
[没]1673.12.31.
イギリス,清教徒革命期の法律家,政治家。 1626年法曹界に入り,37年 J.ハムデンの船舶税裁判の弁護で名を揚げた。 40年短期議会,続いて長期議会の議員に選ばれ,41年法務次官に任じられたが,ストラッフォード (伯)弾劾法案提出者の一人になるなど王意にそわなかったため,43年罷免された。清教徒革命では,O.クロムウェルの親戚という関係もあって議会派指導者の一人として活躍し,43~46年国璽委員,45年アクスブリッジでの国王側との交渉委員などをつとめ,47年議会と軍隊との対立では独立派として後者を支持し,48年民訴裁判所主席判事になったが,国王チャールズ1世の裁判には関与するのを断った。護国卿政権崩壊期の 59年国務会議委員となり,軍隊と議会の仲を調停して G.マンクと連絡を取り,王政復古に尽力。王政復古後,公職を追放され,62年大陸に渡って各地を放浪。
セントジョン
Saint John
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