日本大百科全書(ニッポニカ) 「パゴパゴ」の意味・わかりやすい解説
パゴパゴ
ぱごぱご
Pago Pago
南太平洋、ポリネシア西部、アメリカ領サモアの首都。ツツイラ島中央部、南から入り込んだパゴパゴ湾の奥に位置する。人口4278(2000)。市の東方にあるレインメーカーRainmaker山は、正称オヒアOhia山であるが、南東貿易風で山頂付近に雲が集まると雨になることからこうよばれる。サマーセット・モームの小説『雨』の舞台。また、市内のソロ・ヒルSolo Hillからパゴパゴ湾を横切って対岸アラバAlava山(485メートル)に至る1.6キロメートルのロープウェーは、かっこうの観光コースとなっている。タフナTafuna空港は町の南方14キロメートルにあり、オークランド(ニュージーランド)、ホノルル(ハワイ)、ナンディ(フィジー)、ヌーメア(ニュー・カレドニア)との間に定期航空路線が結ばれている。
[大島襄二]