日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピアッツィ」の意味・わかりやすい解説
ピアッツィ
ぴあっつぃ
Giuseppe Piazzi
(1746―1826)
イタリアの天文学者。小惑星第1号の発見者。北イタリアに生まれ、18歳でカトリック修道士となる。ローマ大学、トリノ大学などで初め哲学を、ついで数学と天文学を学び、1779年ローマ大学の哲学教授、1780年にパレルモ大学の数学教授に就任した。1791年パレルモ天文台を建設して初代台長となった。重要な恒星の正確な位置を決定することを目標として観測中、1801年1月1日に視運動する天体を発見した。これこそ小惑星第1号であってケレスと命名した。1803年と1814年に恒星表を公刊し、計1万4000個の恒星位置を発表した。1817年ナポリ天文台長を兼任して、その地で没した。なお、ケレスは2006年以降、国際天文学連合(IAU)総会で定義された準惑星となった。
[島村福太郎]