ボーデ(読み)ぼーで(英語表記)Johann Elert Bode

デジタル大辞泉 「ボーデ」の意味・読み・例文・類語

ボーデ(Bodø)

《「ボードー」とも》ノルウェー北部海岸、サルトフィヨルドの湾口に位置する港湾都市北極圏内にあるため、6月上旬から7月上旬まで白夜になる。高緯度のわりに冬季は温暖。タラ漁業の基地として知られる。ロフォーテン諸島航路で結ばれる。

ボーデ(Johann Elert Bode)

[1747~1826]ドイツ天文学者。ベルリン天文台に勤め、天文年表星表を刊行した。「ボーデの法則」を紹介

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精選版 日本国語大辞典 「ボーデ」の意味・読み・例文・類語

ボーデ

  1. ( Johann Elert Bode ヨハン=エレルト━ ) ドイツの天文学者。「ベルリン天体暦」を創刊。(一七四七‐一八二六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーデ」の意味・わかりやすい解説

ボーデ(Johann Elert Bode)
ぼーで
Johann Elert Bode
(1747―1826)

ドイツの天文学者。ハンブルクに生まれる。少年のころより天文にあこがれ、日食の観測記録をつけ、21歳のときに書いた『星空の知識への入門』は好評を博し、以後100年間近くも印刷され、無数の同好者を育てた。1772年、ボーデはランベルトによりベルリン科学アカデミー付属ベルリン天文台の台員に採用された。1774年に出版された『天文年表(1776年用)』はボーデが計算した成果で、高い評価を得、その後彼が死去する年まで毎年編集公刊され続けた。このほかに、1万7000個の恒星を記載した星表は当代随一の精密さを誇り、とくに黄道星座が有名であった。惑星の平均距離を数列表現した「ティティウス‐ボーデの法則」は、ドイツの科学者ティティウスが発見したものであるが、これをボーデが学界に紹介し、広めたためにその名がある。前記の年表と星表はピアッツィの小惑星(準惑星ケレスの発見(1801)の際にも、ガルレの未知惑星海王星の発見の際にも判別資料として役だった。

[島村福太郎]


ボーデ(ノルウェー)
ぼーで
Bodø

ノルウェー北部海岸のサルトフィヨルド入口にある港湾都市。人口4万1910(2002)。北極圏内にあり、6月5日から7月9日まで「真夜中の太陽」(白夜)を見ることができる。第二次世界大戦中ドイツ軍の爆撃を受けたが再建された。ロフォーテン諸島近海で行われるタラ漁業の基地の一つで、干だら製造が盛んである。内陸のスウェーデン国境近くのスリチェルマSulitjelmaでは銅鉱を産出し、鉱石はボーデ港から積み出される。オスロから国内を北上する鉄道は1962年にボーデまで完成した。

[竹内清文]

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改訂新版 世界大百科事典 「ボーデ」の意味・わかりやすい解説

ボーデ
Johann Elert Bode
生没年:1747-1826

ドイツの天文学者。ハンブルクに生まれる。若くして天文観測に熱中し,1766年8月5日の日食を観測して研究報告をした。また68年に出版した《星界の知識入門》は広く読まれそれを機縁に学会にも認められた。72年にベルリン天文台に招かれて天体暦の編纂(へんさん)に携わることとなり,74年に《ベルリン天体暦》を創刊して1824年度まで担当した。1786年にはベルリン天文台長となり1825年まで在職した。ボーデはF.W.ハーシェルが1781年に発見した新惑星をウラヌス(天王星)と命名し,また惑星の距離に関する〈ボーデの法則〉の紹介者としてもっとも著名である。そのほかに多くの著書によってドイツ国内の天文学普及に貢献した。とくに《ウラノグラフィア》(1801)という20枚の星図帳は星や星雲など1万7240個を記載したカタログ付きで長く天文学者に用いられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーデ」の意味・わかりやすい解説

ボーデ
Bode, Wilhelm von

[生]1845.12.10. ブルンズウィック,カルベルデ
[没]1929.3.1. ベルリン
ドイツの美術史家。 17世紀のネーデルラント美術研究における開拓者であり,またイタリアの彫刻と陶器,ペルシアの絨毯などについての研究にもすぐれた業績を残した。 1872年にベルリン国立美術館助手,1906~20年にはプロシアのすべての王立美術館の総監督をつとめた。その卓越した鑑識力によりオランダ,フランドル派の美術,特にレンブラントの作品を収集し,ベルリン美術館は世界的なものとなった。著書に回想録『わが生涯』 Mein Leben (1930) がある。

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百科事典マイペディア 「ボーデ」の意味・わかりやすい解説

ボーデ

ドイツの天文学者。1786年ベルリン天文台長。J.D.ティティウスの惑星距離に関する経験則を紹介(ボーデの法則),1801年には1万7240の星や星雲などを記載した《ウラノグラフィア》を発表。

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