日本歴史地名大系 「メスリ山古墳」の解説
メスリ山古墳
めすりやまこふん
全長二二四メートル、後円部径一二八メートル、高さ一九メートル、前方部幅八〇メートル、高さ八メートルと計測される墳丘は三段に築成されるが、周濠は認められない。外部施設として人頭大の葺石が墳丘表面に敷詰められ、埴輪も樹立されたが、とくに円筒埴輪列には注目すべき配置がみられた。すなわち封土の基底線・中段・上段の三重にめぐらされ、上段の埴輪列はさらに前方部に向かって二列に樹立される。後円部墳頂部、石室上の周囲には、長方形に二列の円筒埴輪がめぐらされ、その二列内にもさらに千鳥状に円筒埴輪が立てられた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報