ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メースフィールド」の意味・わかりやすい解説
メースフィールド
Masefield, John
[没]1967.5.12. アビンドン近郊
イギリスの詩人。早くから海洋に憧れて船員となり,アメリカ合衆国に渡って放浪,帰国して雑誌記者となり,詩作を始めた。詩集『海の歌曲』Salt-Water Ballads(1902)や物語詩『へぼ絵かき』Dauber(1913)などで認められ,以後,劇作,小説,評論など多方面で活躍。戯曲『忠義』The Faithful(1915)は「忠臣蔵」を題材にしたもの(→赤穂事件)。『シェークスピア論』Shakespeare(1911)はホーム・ユニバーシティ双書の一冊。1930年にはロバート・ブリッジズのあとを受けて桂冠詩人に任じられた。1935年メリット勲章を受章した。
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