五十音図第7行第4段の仮名で、平仮名の「め」は「女」の草体から、片仮名の「メ」は「女」の初めの2画からできたものである。万葉仮名には甲乙2類あって、甲類に「賣、馬、面、迷、謎、綿(以上音仮名)、女(訓仮名)」、乙類に「米、昧、梅、妹、毎(以上音仮名)、目、眼(以上訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「
(女)」「
(免)」「
(面)」「
(馬)」「
(目)」「
(妻)」などがある。音韻的には/me/で、両唇を閉じた唇内鼻音の[m]を子音にもつが、「せみ―せび(蝉)」「つめたい―つべたい(冷)」などのように、語によっては[b]と子音交替する場合もある。上代では甲乙2類に仮名を書き分けるが、これは当時の音韻を反映したものと考えられる。
[上野和昭]
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...