ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ13世」の意味・わかりやすい解説
ルイ13世
ルイじゅうさんせい
Louis XIII, le Juste
[没]1643.5.14. サンジェルマンアンレ
フランス王 (在位 1610~43) 。アンリ4世とマリ・ド・メディシスの長男。 1610年幼少でブルボン朝第2代の王として即位したものの母后の摂政により政治から遠ざけられていた。 17年腹臣リュイーヌ公を起用し,C.コンチーニを暗殺して権力を奪い親政を行なったが,国内の混乱,動揺が絶えず,国政の秩序回復のため,24年枢機卿リシュリューを国務会議に入れ事実上の宰相として国政にあたらせた。対内的にはユグノー派を弾圧,対外的にはハプスブルク家と対抗,三十年戦争に加わりスペインと戦闘を開始したが,国内には重税反対の民衆反乱が続発した。リシュリューの死後5ヵ月で病死。
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