資本主義社会の最底辺に沈殿する浮浪的な貧民層をいう。彼らはほとんど仕事につかず、就業の意思ももたず、定住の場所ももたず、ごみあさり、物ごい、ときには犯罪、売春などでその日の糧(かて)を得る。労働の意欲も能力も喪失しているのであるから、失業者とは異なる。長期にわたる失業、疾病などで相対的過剰人口からも落ちこぼれた層である。働く人間としての規律も誇りも失っており、もはやプロレタリアートの一群とはいえない。権力をわがものにしようとする政治家は、しばしば彼らに金銭、酒類を与えて反動的運動に動員し、社会の騒乱状態をつくりだして、その機に乗ずる。このようなときに彼らは歴史に登場して、独裁体制形成の一要素となる。社会保障制度の拡充によってルンペン・プロレタリアートは減少していくが、資本主義社会の矛盾が消滅しない限り、彼らも社会の底辺のどこかに生存し続ける。
[元島邦夫]
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