ロス・アンヘレス(読み)ロスアンヘレス

百科事典マイペディア 「ロス・アンヘレス」の意味・わかりやすい解説

ロス・アンヘレス

スペインソプラノ歌手。生地のバルセロナ音楽院で声楽とピアノを学び1944年コンサート・デビュー,翌1945年オペラの初舞台を踏む。1947年にジュネーブ国際音楽コンクールで優勝し,1950年パリオペラ座に出演。以後,ミラノスカラ座ロンドンのコベント・ガーデン王立歌劇場などに進出し,その名を高めた。1950年カーネギー・ホールリサイタルを開き,翌1951年メトロポリタン歌劇場にデビュー。ベルディプッチーニモーツァルト,R.ワーグナーなどのオペラで広く人気を博す。1970年代以降は演奏会活動に専念し,スペインやフランスの歌曲,スペイン民謡に抒情味あふれる名唱を被露した。1972年に初来日。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロス・アンヘレス」の意味・わかりやすい解説

ロス・アンヘレス
ろすあんへれす
Victoria de Los Angeles
(1923―2005)

スペインのソプラノ歌手。1940年に生地バルセロナの音楽院に入学、3年の在学期間に多数の賞を授けられ、44年バルセロナでオペラにデビュー。47年ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝し、翌年からスペイン国外でも多く活躍。49年にパリ・オペラ座、50年から翌年にかけてロンドンのコベント・ガーデン王立歌劇場、ミラノのスカラ座、ザルツブルク音楽祭などに登場し、広く知られるようになった。モーツァルト、ビゼー、プッチーニなどをレパートリーの中心とする一方、60年代なかば以降はスペイン、フランス、ドイツの歌曲の演奏にも精力的に取り組んだ。65年(昭和40)初来日。92年にはバルセロナ・オリンピックの開会式に出演、ほかのスペイン人歌手とともに式典に花を添えた。98年引退。

[美山良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロス・アンヘレス」の意味・わかりやすい解説

ロスアンヘレス
Los Ángeles

チリ中南部の都市。コンセプシオン南東約 100km,海岸山脈アンデス山脈にはさまれたチリ中央低地帯にあり,ビオビオ川支流に沿う。 1739年スペイン人が侵入,建設したが,先住民であるインディオとの長期にわたる抗争,1820年の大火,たび重なる地震などにより,市街はしばしば破壊された。現在肥沃な農業地帯の中心地で,牛乳,ワイン,小麦,てん菜,木材などを集散する。パンアメリカン・ハイウェーに沿う交通の要地で,アンデス越えの道路の起点。チリ縦貫鉄道から分岐する支線も通じる。人口 13万 6520 (1991推計) 。

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