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アスパラギン asparagine

翻訳|asparagine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アスパラギン
asparagine

アミノ酸の一種。アスパラギン酸アミド。化学式 NH2COCH2CH(NH2)COOH,略号は Asn。天然の L-アスパラギンは無色斜方晶,融点 234~235℃。水に可溶。アスパラガス中に発見され,野菜,豆類などに広く分布し,不快味を呈する。D体は天然には存在せず,甘味を呈する。無水マレイン酸アンモニアを熱すると DL混合体ができる。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

アスパラギン【asparagine】

アミノ酸の一種で、非必須アミノ酸。植物界に広く存在し、特に発芽した豆類やてんさい、じゃがいもに多く含まれる。加水分解によってアスパラギン酸を生じ、アスパラギン酸の誘導体として活躍するほか、肝保護作用、運動持久力の向上作用、新陳代謝の向上、スタミナ増強作用などの作用をもつ。◇アスパラガスからはじめて単離されたことによる命名。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

アスパラギン【Asparagin】

タンパク質を構成するアミノ酸の一。最初に単離されたアミノ酸で、アスパラガスから発見された。植物体、特にジャガイモ・発芽したマメ類などに多く含まれる。生体内でアスパラギン酸とアンモニアから生合成され、タンパク質の分解で生じるアンモニアの貯蔵体の役割を果たす。アスパラギン酸- β -アミド。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アスパラギン
あすぱらぎん
asparagine

α(アルファ)-アミノ酸の一つで、アスパラギン酸のβ(ベータ)-アミド。略号はAsnまたはN。人間にとっては非必須(ひひっす)アミノ酸。ロビケらがアスパラガスから発見、命名した。遊離した状態ではL-アスパラギンがD-アスパラギンよりも広く存在し、1水塩として存在する。シロバナルピナスの豆やダイズ、カラスノエンドウの芽などに存在する。L-アスパラギンはタンパク質の構成成分としても存在する。アスパラギンとN-アセチル-D-グルコサミンの間のN-グリコシド結合は、糖鎖(グルコースやガラクトースなどの糖が鎖状に連なった物質)がタンパク質に結合する一つの様式である(グルコサミンは、グルコースのヒドロキシ基の一つがアミノ基に置換したもので、甲殻類の殻(から)のキチンなどに存在する)。生体内では、アスパラギン酸、アンモニア、ATP(アデノシン三リン酸)より、アスパラギンシンテターゼ(アスパラギン合成酵素)の触媒で生成される。分子量132.12。分解点236℃。酸、アルカリに溶けやすく、水にも溶け、アルコールには溶けない。[降旗千恵]
『三浦謹一郎編『プロテインエンジニアリング』(1990・東京化学同人) ▽森正敬著『生体の窒素の旅』(1991・共立出版) ▽マックス・ペルツ著、林利彦・今村保忠訳『生命の第二の秘密――タンパク質の協同現象とアロステリック制御の分子機構』(1991・マグロウヒル出版) ▽Fred Brouns著、樋口満監訳『スポーツ栄養の科学的基礎』(1997・杏林書院) ▽近藤和雄・渡邉早苗著『専門医がやさしく教える注目の栄養素――健康づくりに欠かせない40の栄養成分と症状別摂取法』(1998・PHP研究所) ▽松尾収二監修、前川芳明編『臨床検査ディクショナリー』(1998・メディカ出版)』

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