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アボガドロ定数 アボガドロテイスウ

デジタル大辞泉の解説

アボガドロ‐ていすう【アボガドロ定数】

物質1モル中に含まれる粒子数。質量数12の炭素(12C)の12グラム中に含まれる炭素原子の数で定義される。記号NAで表し、6.022045×1023mol-1の値をもつ。従来、アボガドロ数と呼ばれていたが、1969年に国際純正および応用化学連合(IUPAC)により、アボガドロ定数に改称された。モル分子数

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大辞林 第三版の解説

アボガドロていすう【アボガドロ定数】

炭素一二の12グラム 中に含まれる炭素原子の数。一モルの物質中に存在するその物質の構成粒子(原子・分子・イオン)の個数に等しい。6.022×1023mol-1 記号 N A または L  かつて、この値をアボガドロ数と呼び、記号 N で表したが、1969年の国際純正・応用化学連合の総会で、アボガドロ数という名称は廃止された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アボガドロ定数
アボガドロていすう
Avogadro constant

ある物質量の物質中に含まれる要素粒子 (原子分子,イオン,電子など) の数をその物質量で割ったもので,基本物理定数の1つ。記号は L または NA が推奨されている。その値は約 6.0221367×1023mol-1 。この 6.0221367×1023 をアボガドロ数と呼んだ。この値は 1865年 J.ロシュミットによって初めて測定されたのでロシュミット数とも呼ばれたが,現在では区別されている。アボガドロ定数の値は気体の粘性,単分子層,ブラウン運動の観測や,電気素量,α崩壊の測定,X線による結晶解析などにより求められる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アボガドロ定数
あぼがどろていすう
Avogadro constant

物質1モル中に含まれるその物質を構成する粒子(原子、分子、イオン、ラジカル、電子など)の数に相当する。普通LもしくはNAで表し、NA=6.0221367×1023mol-1であり古くはアボガドロ数Avogadro's numberといった。この値はオーストリアのロシュミットが1865年に初めて決定したので、ドイツではロシュミット数といったこともある。しかし一般的には、0℃、1気圧の気体1ミリリットル中に存在する分子数をロシュミット数といって区別していた。[中原勝儼]

アボガドロ定数を求める実験方法

気体の粘性、拡散定数、エマルジョンの分布、単分子膜の測定、ブラウン運動などが古く用いられたが、これらはいずれも精度があまりよくない。精度をよくするためには次のような方法があるが、(3)の方法がもっとも精度が高い。
(1)ラジウムのα(アルファ)粒子(ヘリウムイオン)の放出速度nと、一定時間t秒に得られるヘリウムの生成量mグラムとの間から求める。式はm=Mnt/NA(Mはヘリウムの原子量)となる。
(2)帯電した油滴の微量粒子を落下させ、その速度から電気素量eを求め(ミリカンの油滴の実験)、これとファラデー定数Fとの関係から求める。式はF=eNAとなる。
(3)X線回折によって単結晶の単位格子の格子定数を決定し、その格子内に含まれる原子または分子数から求める。[中原勝儼]
『西条敏美著『物理定数とは何か――自然を支配する普遍数のふしぎ』(1996・講談社)』

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