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アラキドン酸 アラキドンさんarachidonic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラキドン酸
アラキドンさん
arachidonic acid

C20H32O2 。不飽和脂肪酸の一つ。エイコサテトラエン酸ともいう。リノール酸,リノレン酸とともに必須脂肪酸と呼ばれる。プロスタグランジンロイコトリエン生合成の原料にもなる。

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デジタル大辞泉の解説

アラキドン‐さん【アラキドン酸】

arachidonic acid》1分子内に4個の二重結合をもつ不飽和脂肪酸。動物の脂質中に含まれ、プロスタグランジンなどの生合成の原料となる必須脂肪酸の一。

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百科事典マイペディアの解説

アラキドン酸【アラキドンさん】

化学式はC2(/0)H32O2。四つの二重結合をもつ高度不飽和脂肪酸で,必須脂肪酸の一つ。融点−49.5℃。動物では,細胞膜や小胞体膜のリン脂質構成成分などとして存在。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典の解説

アラキドン酸

 C20H32O2 (mw304.47).

 魚油などに多く含まれる脂肪酸で,体内で合成できないことから必須脂肪酸の一つである.ただ,リノール酸を摂取するとそれを材料に合成されるので,厳密な意味では必須脂肪酸に入れない.体内ではリン脂質のグリセロール骨格の主に2位に結合して存在し,膜の流動性に大きく関与する.また,プロスタグランジン,トロンボキサン,ロイコトリエンなどのイコサノイドの前駆体としても重要.二重結合はすべてシス型.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

食の医学館の解説

あらきどんさん【アラキドン酸】

アラキドン酸は、体内で合成できない必須脂肪酸の1つで、食べものから摂取する必要があります。植物油に多く含まれているリノール酸から合成されるn-6系列の不飽和脂肪酸です。おもに、神経、免疫、生殖などの機能を調整する働きがあります。このほかに、情報伝達物質としての役割もあるため、子どもの成長期にはとりたい成分の1つです。卵白やレバーに多く含まれます。
 同様の理由から、妊娠中の胎児発育にも欠かせません。不足すると低出生体重児先天異常の原因になるといわれています。
 また、胃酸の分泌を抑える働きがあり、胃酸過多症などの予防に働きかけます。
 ただし、過剰摂取は動脈硬化やアレルギー性の湿疹を引き起こす原因ともなるので注意が必要です。生活習慣病を患っている人は、適量をまもってとるようにしましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

アラキドンさん【アラキドン酸】

不飽和脂肪酸の一種で、多価不飽和脂肪酸。体内で生成できない必須脂肪酸。肉、卵、魚、母乳などに多く含まれる。細胞膜中のリン脂質として広く存在。血液の凝固を抑制し、肝機能を向上させるほか、アレルギー症状の予防・改善、コレステロール値の低下、動脈の収縮などの作用をもつ。また、妊娠後期の胎児や出生直後の乳児の発育に、特に不可欠とされる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

アラキドンさん【アラキドン酸】

四個の二重結合をもつ不飽和脂肪酸。化学式 C19H31COOH 動物細胞膜および小胞体膜のリン脂質中に存在する。体内で合成できないので必須脂肪酸である。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アラキドン酸
あらきどんさん

不飽和脂肪酸の一種で、1分子内に4個の二重結合をもつ。化学式はCH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOHで常温で液体(融点-49.5℃)。脂質を構成する成分の一つとしていろいろな生物にみいだされる。とくに哺乳(ほにゅう)動物では肝臓ミクロソーム(ミクロゾーム)で、リノール酸、リノレン酸などの必須(ひっす)脂肪酸から合成される。細胞膜の脂質からホスホリパーゼ(フォスフォリパーゼ)の働きにより細胞質内に遊離し、重要な生理活性物質であるさまざまな種類のプロスタグランジンなどに変換される(これをアラキドン酸カスケードとよぶ)。[若木高善]
『山本尚三編『アラキドン酸カスケードと薬』(1985・現代医療社) ▽京都プロスタグランジン会議記録日本語版刊行委員会編『プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン研究の進歩』(1986・現代医療社) ▽小林絢三・荒川哲男編著『胃粘膜とアラキドン酸カスケード』(1989・ライフ・サイエンス) ▽三島好雄・山本尚三ほか編『講座・プロスタグランジン2 心・血管と血小板』(1989・東京化学同人) ▽現代医療編集委員会編『プロスタグランジンの新しい話題』(1991・現代医療社) ▽宇井理生・日高弘義編『バイオシグナル実験法』(1993・羊土社) ▽熊谷朗編『薬用人参'95――臨床効果からモデル動物による検証まで』(1994・共立出版) ▽室田誠逸編『循環器領域におけるプロスタグランジンの臨床』(1994・メディカルレビュー社) ▽日和田邦男ほか編著『KEY WORD(1999~2000)高血圧』(1999・先端医学社) ▽室田誠逸・山本尚三編『プロスタグランジン研究の新展開』(2001・東京化学同人) ▽室田誠逸編『これだけは知っておきたいアラキドン酸カスケードQ&A』(2002・医薬ジャーナル社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアラキドン酸の言及

【必須脂肪酸】より

…バーG.O.BurrらおよびエバンズH.M.Evansは,動物の栄養にリノール酸リノレン酸などが必要であることを明らかにし,これらをまとめてビタミンFと命名した(1934)。その後,それ以外にアラキドン酸も必要であることもわかった。これら脂肪酸はそれぞれ二重結合を2,3,4個含む不飽和脂肪酸(C18~C20)であって,天然に存在するものは二重結合がシス型で,トランス型のものは無効である。…

※「アラキドン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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