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アラブ民族主義 アラブみんぞくしゅぎ

百科事典マイペディアの解説

アラブ民族主義【アラブみんぞくしゅぎ】

アラブの民族的自覚を背景として,国家の枠を超えてアラブの一体性を実現しようとする運動。特に1948年のイスラエル建国に危機を感じて活発化し,同年の第1次中東戦争の敗北によりナーセル主義,バース主義(バース党)の運動を生んだ。アラブ国家統一の最初の試みとして1958年には,エジプト・シリアの合邦によるアラブ連合共和国を生んだ。その後第3次中東戦争の敗戦を機に,統一国家を希求するより既存の国家を前提として連携を強化する〈アラブの大義〉が主流となる。しかし,冷戦の終焉と湾岸戦争を経て,アラブ諸国では国益中心の政策を打ち出す傾向が強まっている。
→関連項目アラブ連合共和国イスラム復興運動ウンマエジプトベイルート

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世界大百科事典 第2版の解説

アラブみんぞくしゅぎ【アラブ民族主義】

アラブの一体性の自覚としてのアラブ民族意識に基づいてアラブの統一を求める思想,運動。一般に,アラブであること(ウルーバ)の中で,アラブの連帯性を支える最も重要な基盤は,アラビア語とその文化伝統であるとされることが多い。その意味で,アラブはカウムqawm(民族,国民)であるとされ,その政治的統合が待望されることになる。アラブ民族主義は,まず19世紀半ば,東方問題を批判し克服する思想的立場として形成された。

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