アレオパゴス会議(読み)アレオパゴスかいぎ

百科事典マイペディアの解説

アレオパゴス会議【アレオパゴスかいぎ】

古代アテナイでローマの元老院に相当する会議。名称は議場がアクロポリス西方のアレオパゴスアレスの丘Areios pagos)にあったことに由来。アルコン職経験者が審査を経て終身会員となった。殺人・放火犯の裁判,役人の監督を職務としたが,前5世紀半ば以後民主政発展とともに権力を失う。
→関連項目アレスペリクレス

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世界大百科事典 第2版の解説

アレオパゴスかいぎ【アレオパゴス会議】

太古以来のアテナイで,元老院や最高裁判所の役割を果たしていた会議。アクロポリス西側の小さな丘アレオパゴスAreopagos(Areios pagos)で開かれたので,この名があるが,この丘はアレス神が殺人のかどで神々に裁かれた場所とされており,この会議には神話に由来する古めかしい権威があった。アイスキュロスの劇《エウメニデス》でも,ここでの神話的な裁判が扱われている。貴族制時代には任期10年,次いで任期1年のアルコン職を経た有力者が,審査を経て終身の議員となったから,貴族政治のとりでとして政治的にも重要な役割を果たしたものと考えられている。

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世界大百科事典内のアレオパゴス会議の言及

【アテネ】より

…アルコンなどの三役に加えて,前7世紀前半から法律担当の6人のテスモテタイthesmothetaiが任ぜられるようになり,ここに9人から成る広義のアルコン職が成立する。これらアルコン職の経験者のなかから任期終身の貴族政的評議会が選ばれ,その集会の場がアクロポリスの西につらなるアレオパゴス(アレイオス・パゴス,軍神アレスの丘)であったところからアレオパゴス会議と呼ばれて,以後,前5世紀半ばまで貴族支配の拠点となった。 古代ギリシアにおける貴族支配は,しかしながら貴族と平民との身分差が小さいところに特色がある。…

※「アレオパゴス会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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