アンバー(読み)あんばー(英語表記)invar

翻訳|Invar

日本大百科全書(ニッポニカ)「アンバー」の解説

アンバー
あんばー
invar

鉄とニッケル(約36%)が主体の合金インバールまたはインバーともいう。室温付近での熱膨張がきわめて少なく、その線熱膨張係数は鉄の約10分の1であり、1℃の温度変化があっても、長さ1メートルのアンバーは1マイクロメートルしか変化しない。少量のコバルトなどを含む超アンバーでは、線熱膨張係数はさらにこの10分の1程度である。1897年フランスの物理学者ギヨームによって発見され、この発見と応用により彼は1920年ノーベル物理学賞を受けた。「アンバー」は彼の命名による。これらの合金の磁気的性質には種々特異な現象がみられる。これらの合金は、精密な物差し、機械時計の振り子、バイメタルの低膨張側などに用いられている。かつての国際メートル原器はこの合金でつくられていた。

[及川 

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色名がわかる辞典「アンバー」の解説

アンバー【amber】

色名の一つ。JISの色彩規格では「くすんだみの」としている。一般に、琥珀こはくのような黄色みを帯びた茶色のこと。アンバーとは琥珀の意味。和名にも琥珀色がある。JISの色彩規格による文章表現ではともに「くすんだ赤みの黄」としているが、色を数値で表した場合はアンバーよりもわずかに赤みが強い。琥珀は地質時代のマツ科植物の樹脂が化石化した鉱物で、半透明固体古代から宝石として飾りに用いられた。またアンバーは同色の顔料の名称でもある。

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精選版 日本国語大辞典「アンバー」の解説

アンバー

〘名〙 (umber) 天然の褐色顔料。また、その色。二酸化マンガン、ケイ酸塩などを含む水酸化鉄のかたまりで、塗料、絵の具の原料に用いる。ウンブラ。〔外来語辞典(1914)〕

アンバー

〘名〙 (invar) ニッケル鋼の一つ。標準尺、時計振子、測量用テープ、精密機械などに用いる。インバール。不変

アンバー

〘名〙 (amber) 琥珀色。
※アルス新語辞典(1930)〈桃井鶴夫〉「アンバーamber 琥珀」

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デジタル大辞泉「アンバー」の解説

アンバー(umber)

黄褐色の天然鉱物顔料。また、その色。二酸化マンガン珪酸塩けいさんえんなどを含む水酸化鉄で、塗料・絵の具の原料とする。ウンブラ。

アンバー(〈フランス〉invar)

鉄64パーセント、ニッケル36パーセント、微量マンガンを含む合金熱膨張率が非常に小さいので、バイメタルなどに使用。インバール。

アンバー(amber)

琥珀こはく。また、琥珀色。

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世界大百科事典内のアンバーの言及

【インバー】より

…室温付近でほとんど熱膨張しない合金。インバール,アンバーとも呼ばれる。この性質は合金としては珍しいもので,熱膨張を打ち消すほど自発体積磁気ひずみが大きいためである。…

※「アンバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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