ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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沖縄県南城(なんじょう)市の久高(くだか)島の行事。地元ではイジャイホーという。首里王府時代の名残(なごり)をとどめる古風な祭りとして知られる。12年に一度、午(うま)年の旧暦11月に行われる。年齢階層制による通過儀礼の一つで、女の成巫(せいふ)儀礼に相当する。行事の主眼は、ナンチュとよばれる30歳(数え年)から41歳までの女が、15日から3晩、村の祭場の後ろにあるイザイ山の仮小屋にこもるところにあり、その間、4日にわたり、祝女(のろ)の主宰で、ナンチュ以上の年齢の女たちが参加して、歌や踊りを伴う神事を行う。
ナンチュとは「成り人」の意で、イザイホーが済むと、村の神事に加わり、婚家の神事をつかさどる資格を得る。同じく午年の旧暦8月10日に行われるナージキー(名付け)が15歳から26歳までの男たちの成人儀礼であるのと対(つい)をなしている。後継者不足のため、1978年(昭和53)以降、イザイホーは行われていない。
[小島瓔]
『比嘉康雄著『神々の古層 5 主婦が神になる刻』(1990・ニライ社)』
…古くは琉球王みずから久高島に渡り親拝があったといわれる。また12年目ごとの午年に行われるイザイホーの祭事はノロを中心とする女子の祭祀(さいし)組織によって営まれている。島の産業は半農半漁で,集落は南西端に位置し,耕地は部落共有で,明治の土地整理以前の地割制の跡が今なお残っている。…
…本来は,神の依代(よりしろ)や神座(かみくら)を中心として,その周囲を繰り返し回りながら神がかりする,呪術宗教的な行動を意味した。沖縄県島尻郡の久高(くだか)島で12年に一度,午の年に,5日間にわたって行われる入巫式イザイホーは,今もなお,舞の原形態をとどめており,また,小児遊戯の〈かごめかごめ〉は,神がかりの舞がぼやけて残った姿だといわれている。舞はこのような性格のものであったから,それが芸能化されてからも,声聞師(しようもじ)などの呪術芸能者が担当した。…
※「イザイホー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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