イヌタデ(犬蓼)(読み)イヌタデ(英語表記)Persicaria longiseta(Polygonum longisetum)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イヌタデ(犬蓼)」の意味・わかりやすい解説

イヌタデ(犬蓼)
イヌタデ
Persicaria longiseta(Polygonum longisetum)

タデ科一年草で,俗にアカノマンマと呼ばれる。日本各地のやや湿った路傍や田のあぜなどにごく普通に生じる。根もとから多くの茎を伸ばし,タデ科の特徴として葉のつけ根に膜質鞘状のオクレア (葉靴) をもつが,この鞘の上部に長さ 1cmほどの長い毛が多数並ぶ点がこの種類の特徴である。秋に,長い穂を出して紅紫色の小花を密生する。近似の種類が多く,林下の陰地などに生じるハナタデ P. yokusaianaなどがある。 (→タデ〈蓼〉 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android