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イヌホオズキ Solanum nigrum; nightshade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イヌホオズキ
Solanum nigrum; nightshade

ナス科の一年草山野に生え,日本全土をはじめ世界の熱帯暖帯に広く分布する有毒植物の高さは 60~90cmに達し,分枝してよく茂る。葉は互生し,卵形でとがり,全縁である。夏から秋にかけて,緑色の茎の節間に細い柄を出し,その先に白色小花数個群がってつく。緑色の萼片は5枚,花冠は5裂して放射状に平らに開き,おしべも5本ある。葯 (やく) は黄色で細長く花柱のまわりに集って立ち,先端に横向きの孔があって黄色の花粉を吐き出す。果実は径6~7mmの球形の液果で,黒く熟する。

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百科事典マイペディアの解説

イヌホオズキ

ナス科の一年草。路傍,畑,荒地などにはえ,全世界に広く分布。茎はよく枝を分けて広がり,高さ60〜90cm。葉は卵形で互生する。花は夏〜秋に咲き,白色で径7〜10mm,皿形で5裂する。

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世界大百科事典 第2版の解説

イヌホオズキ【black nightshade】

畑や道端などに普通にみられるナス科の一年草(イラスト)。世界中の熱帯・温帯域に広く分布し,ソラニンsolanineなどのアルカロイドを含む有毒植物である。茎はよく分枝し,高さ20~90cmで平滑。葉は互生し,卵形で裏面は白みを帯びる。散形花序は茎の節間につく。これはナス科にしばしばみられる特徴で,茎と葉柄合着したものと説明されているが,形態学的にはきわめて興味深い性質である。花は8~10月に咲き,花冠は白色,5深裂し平開する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イヌホオズキ
いぬほおずき / 犬酸漿
[学]Solanum nigrum L.

ナス科の一年草。茎は高さ30~60センチメートル、葉は互生し、卵形で先は短くとがる。8~10月、節間の途中に花軸を出し、散形状に白色の5弁花を下向きに開く。果実は球形で黒く熟す。日本全土、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。全草有毒であるが、また薬にもする。テリミノイヌホオズキS. nodiflorum Jacq.は葉の先が鋭くとがり、花や種子は小形である。有毒植物。四国、九州、沖縄の暖地に分布する。[高橋秀男]
 なお、中国では竜葵(りゅうき)と称して、根と種子を清熱、解毒、消腫(しょうしゅ)に用いる。全体にソラニンというアルカロイドが存在するので、未熟な果実を食べた子供が死亡した例もある。[長沢元夫]

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