ウォルトン(英語表記)Walton, Sir William (Turner)

精選版 日本国語大辞典 「ウォルトン」の意味・読み・例文・類語

ウォルトン

(Izaak Walton アイザック━) イギリス随筆家、伝記作家。主著釣魚大全」。(一五九三‐一六八三

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デジタル大辞泉 「ウォルトン」の意味・読み・例文・類語

ウォルトン(Ernest Thomas Sinton Walton)

[1903~1995]英国物理学者アイルランド生まれ。コッククロフト共同荷電粒子加速装置を作り、原子核を人工的に変換することに成功し、1951年にノーベル物理学賞受賞

ウォルトン(Izaak Walton)

[1593~1683]英国の伝記作家・随筆家。著「釣魚大全ちょうぎょたいぜん」は、英国随筆文学の代表作の一。

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百科事典マイペディア 「ウォルトン」の意味・わかりやすい解説

ウォルトン

英国の作曲家。ランカシャー州(現グレーター・マンチェスター州)のオールダムに生まれ,作曲はほとんど独学で修めた。詩人E.シットウェル邸宅に起居し,その詩に作曲した朗読と器楽アンサンブルのための《ファサード》(1922年)で一躍注目を集める。続いてヒンデミット独奏により初演された《ビオラ協奏曲》(1929年,改訂1961年),オラトリオベルシャザルの饗宴》(1931年),ハイフェッツ委嘱による《バイオリン協奏曲》(1938年)などで名声を確立。その後はL.オリビエ監督・主演の映画音楽なども手がけた。ほかに2つの交響曲(1935年,1960年)などが知られる。
→関連項目ピアティゴルスキー

ウォルトン

アイルランドの物理学者。ダブリン大学を出てキャベンディシュ研究所研究。1932年J.D.コッククロフトとともに初めて人工加速粒子による原子核の人工破壊に成功,1951年ともにノーベル物理学賞。1934年ダブリン大学にもどり,1946年教授。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォルトン」の意味・わかりやすい解説

ウォルトン
Walton, Sir William (Turner)

[生]1902.3.29. ランカシャー,オルダム
[没]1983.3.8. イタリア,イスキア島
イギリスの作曲家。父に音楽を習い,10歳のときオックスフォードのクライスト・チャーチ合唱隊員となる。作曲はほとんど独学で,E.アンセルメや F.ブゾーニから若干の示唆を得たにすぎない。 1923年ザルツブルクで開かれた「国際現代音楽祭」で弦楽四重奏曲が入選。 26年チューリヒで初演された序曲『ポーツマス・ポイント』には,ジャズの影響もみられるが,のち次第にロマン的,抒情的な作風に転換した。作品に『ビオラ協奏曲』 (1929) ,劇的カンタータ『ベルシャザルの饗宴』 (29~31) ,オペラ,交響曲などがあるほか,映画音楽も多い。 51年ナイトの称号を受けた。

ウォルトン
Walton, Izaak

[生]1593.8.9. スタッフォード
[没]1683.12.15. ウィンチェスター
イギリスの随筆家,伝記作者。初めロンドンの金物商の徒弟となり,やがて独立して営業。ダンやウォットンなどの文学者や政治家と親しく,『ジョン・ダン伝』 (1640) ,『サー・ヘンリー・ウォットン伝』 (51) ,『リチャード・フッカー伝』 (65) などがあるが,釣り談義のうちに,田園生活の楽しさ,自然の美しさを語り,その間に詩や歌を挿入した『釣魚 (ちょうぎょ) 大全』 The Compleat Angler (53) が最も有名。

ウォルトン
Walton, Ernest Thomas Sinton

[生]1903.10.6. ウォーターフォード,ダンガーバン
[没]1995.6.25. ベルファスト
アイルランドの物理学者。ケンブリッジ大学に学び,ダブリン大学教授 (1947) 。 1927年キャベンディッシュ研究所で J.コッククロフトとともに研究を始め,31年直流高電圧装置 (→コッククロフト=ウォルトンの装置 ) で陽子を加速し,人工的に原子核を破壊することに初めて成功した。 51年ノーベル物理学賞受賞。

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