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ウミネコ Larus crassirostris; black-tailed gull

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウミネコ
Larus crassirostris; black-tailed gull

チドリ目カモメ科。全長 44~48cm。成鳥は頭頸部と胸腹部が白く,背と上面が濃い灰色で,翼の先端部が黒い。尾羽は基部側とわずかに先端が白く,その間のやや先端側に幅の広い黒帯がある。和名は鳴き声に由来するが,英名はこの黒帯によってつけられた。は基部側が黄色で,先が黒いが,先端部に赤色斑がある。虹彩と脚も黄色。ロシア南東部,千島列島,日本,中国東部にかけての半島や小島で繁殖する。短い草の生える平らな草地や崖地で営巣し,3~4個の卵を産む。繁殖地では周年観察されるが,北方で繁殖するものは南方に渡って越冬するものが多い。日本沿岸の島々には十数ヵ所の集団繁殖地があり,島根県の経島(ふみしま)と山形県の飛島,青森県の蕪島,岩手県の椿島,宮城県の陸前江ノ島が繁殖地として国の天然記念物に指定されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ウミネコ

カモメ科の海鳥。主に日本近海に生息し、ネコに似た鳴き声が名前の由来とされる。全長約45センチ、体重約400グラム。羽を広げると120センチほどになる。雑食で、北海道東北地方海岸岸壁離島子育てをする。クチバシの先端に赤と黒斑点があるのが特徴

(2014-06-17 朝日新聞 朝刊 富山全県 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

ウミネコ

カモメ科の鳥。翼長36cm。尾の先に幅の広い黒帯があるのが特徴。主として日本近海の島に集団で繁殖し,青森県蕪(かぶ)島,山形県飛島,島根県経(ふみ)島などは天然記念物に指定されている。草地や岩石地に巣を作り,魚,昆虫などを食べる。ネコに似た声で鳴くのでこの名がある。
→関連項目カモメ(鴎)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウミネコ
うみねこ / 海猫
black-tailed (Japanese) gull
[学]Larus crassirostris

鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。東北アジアの特産中形種で全長49センチメートル、樺太(からふと)(サハリン)、南千島から日本列島、朝鮮半島、中国東北部の沿岸海域の島で繁殖し、北の集団は冬季に南へ移動する。日本の沿岸や内湾、港湾でもっともよくみられるカモメで、ネコの声に似たミャオミャオの鳴き声が名の由来である。沿岸の無人島で集団繁殖する。早春3月に繁殖地の島に帰り、草地に巣をつくって、5月に3~4卵を産み、8月には海に出ていく。沿岸の魚類やイカ、打ち上げられたそれらの死骸(しがい)などを食べるほか、内陸の湿地で両生類や昆虫類もとらえる。集団で営巣している所では、他種の卵や雛(ひな)を奪い、餌(えさ)を横取りする。日本では集団繁殖地は天然記念物に指定され、保護されている。三陸海岸の蕪(かぶ)島や椿(つばき)島、島根半島の経(ふみ)島などがよく知られている。漁師は海上でこの鳥の群れを頼りに魚群の位置を察知できたため保護してきた。しかし、網にかかった魚をとるので嫌う場合もある。[長谷川博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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