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ウラル山脈 ウラルさんみゃくUral

翻訳|Ural

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウラル山脈
ウラルさんみゃく
Ural

ロシア西部にあり,東ヨーロッパ平原と西シベリア低地を分ける山脈。北極海のユゴールスキーシャル海峡から南のウラル川河谷まで南北 2500km以上にわたって延びる褶曲山脈で,幅は 40~150km。地質構造的には,北は北極海に浮ぶノーバヤゼムリャーまで,南はムゴジャルイ丘陵まで続く。歴史上,ヨーロッパとアジアの境界とされる。古生代造山運動によって形成された山地が,中生代を通じて浸食されて準平原となったのち,古第三紀に入ってアルプス造山運動により再び隆起したものである。最も著しく隆起したのは北部(北端部を除く)で,ここにナロードナヤ山(1894m),カルピンスキー山(1878m)などの高山がある。中部は,コンジャコフスキーカーメン山(1569m)などがあるが,一般に標高が低く山容も穏やかとなる。南部は数条の山脈からなり幅広く広がるが,再びやや高くなりヤマンタウ山で標高 1640mに達する。大陸性気候であるが,北部と南部,西斜面と東斜面の差が著しい。1月の平均気温は北部で-23~-20℃,南部で-17~-15℃。7月はそれぞれ9~10℃,19~20℃。年降水量は大西洋からの風を受ける西斜面で多く,北部で 1000mmに達するが,東斜面では 250mmまで減少する。森林限界は南部で 1000m,北部で 500mと低下し,北緯 65°付近から北は森林がなくなり,北端部のパイホイ丘陵はツンドラ地帯となる。各種の鉱物資源に富む地域で,石炭,石油,鉄,マンガン,ニッケル,クロム,銅,アルミニウム,金,銀,白金,岩塩,滑石,長石,アスベスト,黒鉛,リン鉱,重晶石,雲母,宝石類などを産する。これらの資源の開発により,中部から南部にかけての山地・山麓一帯はロシア有数の重工業地帯となっている。

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デジタル大辞泉の解説

ウラル‐さんみゃく【ウラル山脈】

Ural'skie gorïУральские горы》ロシア連邦西部を南北に走り、ヨーロッパとアジアとの境界をなす山脈。最高峰は北部にあるナロドナヤ山で標高1894メートル。石炭石油・鉄・金・白金ボーキサイトなど鉱物資源が豊富。

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大辞林 第三版の解説

ウラルさんみゃく【ウラル山脈】

ロシア連邦のヨーロッパとアジアの境界付近を南北に走る古期褶曲しゆうきよく山脈。金・鉄・石炭・石油・ニッケルなど、鉱産物の種類と量に富み、重工業地帯をなす。南部にマグニトゴルスクがある。長さ2000キロメートル。最高峰はナロードナヤ山(海抜1894メートル)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウラル山脈
うらるさんみゃく
Урал Ural 

ロシア連邦から中央アジアにかけて、東ヨーロッパ平原と西シベリア低地の間に連なる山脈。南北方向に延び、北はカラ海沿岸から南はカザフスタン共和国まで、2500キロメートル以上の長さをもつ。北極海の島ノバヤ・ゼムリャもその北の延長である。200~300キロメートルの幅があり、平均高度は1000メートル前後。最高峰は北部にあるナロードナヤ山で、標高1895メートルである。地質学的には、東側のシベリア卓状地と西側のロシア卓状地との古生代後期か中生代初めにおける衝突によってできたウラル造山帯が、その後の侵食と若干の構造運動によって現在のようになったものである。山容は穏やかで準平原が広がり、高度数百メートル程度の高原状をなしている所が多い。一般に西麓(せいろく)のほうが東麓に比べてなだらかであり、また南部は多くの山脈の集合となっている。年降水量は西麓で600~1000ミリメートル、東麓で350~450ミリメートルである。北部はツンドラ(永久凍土帯)に属し、小規模な氷河も数多くみられるが、中部は針葉樹林帯、南部はステップ(短草草原)となっている。
 多様な地下資源があり、とくに中~南部では石炭、石油、鉄、銅、マンガン、クロム、金、白金、岩塩、ボーキサイトなどが産出し、これらの鉱産資源を利用して重化学工業主体のウラル工業地域が成立している。ウラル山脈は古くからアジアとヨーロッパの境とされてきたが、何本もの鉄道が横断する現在はもとより、歴史的にみてもとくに交通上の障壁となっていたわけではない。[熊木洋太]

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