コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

エコロジー運動 エコロジーうんどう

世界大百科事典 第2版の解説

エコロジーうんどう【エコロジー運動】

エコロジーecologyは生物学の一分野である生態学を意味する英語。人間と自然環境とのバランス,さらに物質循環との相互関係を,人間は生態系という有機体の一員であるという視点からとらえる運動である。このような運動は1960年代後半からヨーロッパ北アメリカなどの工業化社会で,自然と調和し共存できる生活,経済,社会のあり方を求める人々によって起こされてきた。 1950年代半ばから資本主義世界の工業諸国は急速な経済成長期に入り,重化学工業を中心に産業が成長発展し,国民の生活水準も上昇の一途をたどった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のエコロジー運動の言及

【生態学】より

… 1970年代からエコロジーということばはもう一つ違った意味にも使われ始めた。それはフランスを中心に起こったエコロジー運動という社会運動または政治運動に関してである。そこでの理念の基礎に生態学,ことに生態系の概念がかかわっていることは確かだが,学問としての生態学とは別のものである。…

【対抗文化】より

…身体のとらえ直し,性の解放,共同体の実験,手仕事の復権,自然との調和,神秘的・宗教的経験の重視など,人間性の全体的回復をうたう広範な主張とともに,個人の自己実現(アイデンティティの獲得)を第一に据えること,すなわち自己の意識,自己の生活様式の変革から社会変革を進めようとする点においてそれは〈意識革命〉ないし〈文化革命〉として特徴づけられる(〈革命〉の項を参照)。70年代中葉から80年代にかけて突出的風俗としては目だたなくなったが,対抗文化の意識は西ドイツの〈緑の人びと(通称〈緑の党〉)〉のようなエコロジー運動にもうけつがれ,女性解放運動,協同組合運動,環境保全―反核運動,有機農法―自然食運動,代替エネルギーや適正技術(AT)の開発,さまざまな健康法や東洋医学の探求など多様な分野の運動体やグループが,産業社会の行きづまりに対抗するもうひとつの社会を模索する〈ネットワーク〉の結びつきを広げつつある。サブカルチャー【高田 昭彦】。…

【緑の党】より

…これは,1960年代末からの対抗文化(カウンター・カルチャー)の浸透と70年代に広がりをみせた資源・エネルギーの浪費と環境破壊への危機感が契機となってつくりだされたものである。1960年代末から70年代にかけての学生運動(SDS)を担った青年たちも,社会民主党(SPD)に加入して各地域の末端でエコロジー運動を実践していたが,70年代後半にSPDを脱党して〈緑〉派の一翼を形成した。かつてのSDSの指導者であり,〈緑の党〉結成の貢献者の一人であるルディ・ドゥチュケRudi Dutschke(1940‐79)の軌跡がそれを象徴している。…

※「エコロジー運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

エコロジー運動の関連キーワードエコロジカル・アートデービッド アイク民主社会主義アメリカ文学スナイダー環境倫理学エコロジー現代舞踊社会運動市民運動ヒッピー臼井太衛ルクリュ室田武緑の党太田竜ボイス

今日のキーワード

優曇華

《〈梵〉udumbaraの音写「優曇波羅」の略。霊瑞、希有と訳す》1㋐インドの想像上の植物。三千年に一度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。㋑きわめてまれなことのたとえ。2 クサカゲロウ類が産...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

エコロジー運動の関連情報