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エレミヤ書 エレミヤしょYirmeya; Book of Jeremiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エレミヤ書
エレミヤしょ
Yirmeya; Book of Jeremiah

旧約聖書の三大預言書の一つに数えられる。ヘブライ語原典の後預言書 (イザヤエレミヤエゼキエルダニエルの大預言書および 12の小預言書) の一つ。ユダヤの伝承によれば,南王国ユダの没落の時代に生きた預言者エレミヤ手になるとされているが,編纂は長期にわたり,また種々の内容を含むために,一般にはいくつかの資料を基にして現在の形に編纂されたものとされている。散文と韻文を含み,預言者の託宣,預言者の生涯の記録などを内容とする。旧約のなかでは最長編ものの一つで 52章に及ぶ。また預言者自身に関して,この書ほど真実の事柄を伝えているものもほかにない。特にエレミヤの「新しい契約」の思想は新約聖書の著者に強い影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

エレミヤ書【エレミヤしょ】

前7世紀中葉に活動した預言者エレミヤJeremiahの預言を集録した旧約聖書中の一書。全52章。エルサレム,ユダ,諸国民に対する審きと救済の預言,自身の受難記など。

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世界大百科事典 第2版の解説

エレミヤしょ【エレミヤ書 Book of Jeremiah】

旧約聖書〈預言者〉に属する一書で,その量に応じて〈大預言者〉の一つとされる。本文はヘブライ語で伝達されたものと《七十人訳聖書》との間に多少の相違がある。内容上は次の5部に分けるのが普通である。(1)1章~25章14節(エルサレムとユダに対する災いの預言),(2)25章15~38節および46~51章(諸国民に対する災いの預言),(3)26~35章(救済の預言),(4)36~45章(エレミヤ受難記),(5)52章(付録)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エレミヤ書
えれみやしょ
The Book of Jeremiah

『旧約聖書』の三大預言書の一つ。「イザヤ書」に続く位置に置かれる。ユダ王国の末期に活動した預言者エレミヤのことばを中心に編集されている。エレミヤの預言活動はユダ王国の滅亡に関連して、政治的性格を強くもっているが、その特色は、ヤーウェ宗教の立場からの政治、とくに外交政策の批判である。彼は外敵の攻撃について警告したり、民族主義を厳しく批判したため、貴族や司祭らの支配階級に迫害されることが多く、幾多の苦難を経験した。そのなかから自己の苦しみを歌った悲痛な「告白」が残されている(11、15、17、20章)。後半生については「エレミヤ受難記」とよばれる詳しい叙述がある。[木田献一]

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世界大百科事典内のエレミヤ書の言及

【エレミヤ哀歌】より

…旧約聖書中の一書。ギリシア語訳(《七十人訳聖書》)以来,《エレミヤ哀歌》と呼ばれ,《エレミヤ書》の後に置かれるようになったが,ヘブライ語聖書では,ただ《哀歌》と呼ばれ,旧約聖書の第3部に置かれている。《哀歌》がエレミヤと結びつけられたのは,《歴代志》下35章25節の記事によるものと思われる。…

※「エレミヤ書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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