オオイヌノフグリ(英語表記)Veronica persica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オオイヌノフグリ
Veronica persica

ゴマノハグサ科越年草。ヨーロッパ原産で,1887年頃東京で帰化が確認され,その後日本全国に広がり,現在では道路脇や畑にごく普通にみられる。はよく分枝して横に広がり,葉を下部で対生上部で互生する。葉は卵円形で長さ7~18mm,幅6~15mm,毛を散生し,縁に数個の鋸歯をもつ。早春,茎の上部の葉腋から細長い柄を出し花を1個ずつつける。花冠瑠璃色で4裂し,径7~10mm。果実イヌノフグリに似た蒴果で,やや扁平な心臓形である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

オオイヌノフグリ

ゴマノハグサ科の二年草。ヨーロッパ原産で,明治初年に渡来した帰化植物。日本全土の路傍,野原などに野生化する。茎は基部で分枝し地上に広がり,葉は対生または互生し,卵円形で柄は短い。早春,葉腋に長い花柄を出し径8mm内外の花を開く。花冠は深く4裂し,るり色で紫色の条がある。おしべ2個。近縁タチイヌノフグリも帰化植物で,茎は分枝して直立し,5〜7月,上部の葉腋に径約4mmの無柄の花を開く。同じく近縁のイヌノフグリは日本,東アジアに分布し,花は小さく,花柄は葉と同長。名は果実がイヌのふぐり(睾丸)に似ることから。オオイヌノフグリが広がってからあまり見られなくなった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

オオイヌノフグリ【Veronica persica Poir.】

畑や道端に生える越年草で,ゴマノハグサ科の雑草。春,青紫色の可憐な花を咲かせる(イラスト)。果実の形がイヌのふぐり(睾丸)に似ていることから和名がついた。茎は分枝して横に広がり,長さ10~25cmになる。葉は茎の下部では対生し,上部では互生する。卵円形で数対の鋸歯があり,長さ7~18mm,幅6~15mm。春,茎の上部の葉のわきごとに1花をつける。4枚の萼片は長楕円状披針形で,開花後大きくなり,果実を包む。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

オオイヌノフグリの関連情報