コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

オスナブリュック Osnabrück

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オスナブリュック
Osnabrück

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州の都市。ミュンスターの北東約 45kmに位置し,トイトブルクの森の戦いの古戦場であるトイトブルガーワルトと,ウィーエンゲビルゲに挟まれた低地にある。8世紀にカルル1世(大帝)によって建設され,1171年に都市権を獲得。その後ハンザ同盟の一員となって,15世紀に全盛に達した。1648年のウェストファリアの講和の一部はここで締結されている。東西・南北の交通の結節点で,ミッテルラント運河に通ずる運河もある。金属,輸送機械,電機,化学,繊維などの工業が立地。13世紀の大聖堂,市庁舎(1487~1512)など歴史的建築物が多い。人口 16万3514(2010)。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

オスナブリュック

ドイツ,ニーダーザクセン州南西部の商工業都市。ミッテルラント運河に通じる港をもち,鉄鋼,機械,自動車,繊維,電機などの工業が行われる。カール大帝が司教座を置き,13世紀来ハンザ同盟に加わった古都で,12―13世紀の聖堂がある。
→関連項目ハノーファー[地方]

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

オスナブリュック【Osnabrück】

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州の都市。人口16万8000(1995)。トイトブルクの森とウィーエン山地に挟まれた盆地にある。ヨーロッパの東西交通の要衝である,ハーゼHase川の渡河地点にあった。カール大帝がザクセン人の居住地であったトレチュウィチTrecwithiを司教所在地としてザクセン地方伝道の拠点とし,ここから9世紀以来司教による市場特権の保護のもとで,商人定住地域が発達していった。オスナブリュックの司教座聖堂参事会Domkapitelと騎士層は司教区のなかで大きな政治的位置を占めていたが,シュタウフェン朝時代にはフリードリヒ1世から市場建設の特権を得て(1171),市民の共同体は司教の権力から独立して自らの都市法をもつにいたった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オスナブリュック
おすなぶりゅっく
Osnabrck

ドイツ北西部、ニーダーザクセン州の行政中心都市。人口16万4100(2000)。南北を低い丘陵地に挟まれた位置にあるが、ルール工業地帯とハンブルクとを結ぶ幹線鉄道とアウトバーンに接し、ミッテルラント運河からの支線運河が都心近くに延びるなど、交通の要地である。市街地は19世紀なかばまで城壁に囲まれていた新市街および旧市街と、その後その外に発展した部分とからなり、旧市街と新市街の中間あたりが都心である。ウェーザー・エムス県県庁のほか、官公庁、博物館その他の文化施設が多い。工業は、市域北西部の石炭と鉄鉱石を利用して発達した鉄鋼業のほか、繊維、機械、製紙などが盛んである。第二次世界大戦で戦災を受けたが、旧市街のロマネスク様式の司教座聖堂をはじめ、古い教会、市庁舎、一部の市民家屋が昔のままに再建され、静かな歴史的都市の雰囲気を保持している。[齋藤光格]

歴史

オスナブリュックの名が歴史に登場するのは、カール大帝の時代に司教座の所在地とされてからである。以後ドイツ北辺のキリスト教化の一拠点の役割を果たすとともに、889年には市場を開く権利を認められて、商業的にも発展し、13世紀以後はハンザ同盟に属して、フランドルと北海沿岸との通商の中継地として重要な役割を果たした。この商業的発展とともに市は大幅の自治権を獲得して、17世紀に至るまで帝国都市に等しい地位を維持した。しかしこの地をとくに著名にしたのは、三十年戦争を終結させたウェストファリア講和会議であり、ミュンスターにカトリック諸国の代表が集まったのと並行して、オスナブリュックでは1644年以後プロテスタント諸国と皇帝の代表が講和の交渉を行い、1648年になってウェストファリア条約が締結された。1802年ハノーバー領に、06年プロイセン領に併合された。[中村賢二郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

オスナブリュックの関連キーワードメーザー(Justus Möser)エーリヒ・マリーア レマルクエヴェリン ヘルリツィウスゲルハルト ヒュッシュクリスティアン ウルフハノーファー[地方]ウェストファリア条約トラウトマンスドルフウェストファーレンアシア ジェバールアンネ シャプレウェストファリアシュトルベルクフォルトラーゲウールホルンイェルザレムジョージ1世リベスキンドヒュッシュエルベ川

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

オスナブリュックの関連情報