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カエデチョウ Estrilda troglodytes; black-rumped waxbill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カエデチョウ
Estrilda troglodytes; black-rumped waxbill

スズメ目カエデチョウ科。全長約 10cm。とそれに続く過眼線が赤く,赤いアイマスクをかけたような独特の顔をしている。頭上から背,は灰褐色,胸と腹上部は淡い灰褐色で,全体に薄いばら色がかっており,下腹部は橙赤色。腰は黒い。尾羽も黒いが,両端が白い。渡りをせず,セネガルからエチオピアに及ぶアフリカ中央部に分布する。乾燥した草原から疎林に生息し,おもに種子を食べる。日本には古くから飼鳥として輸入され,東京ではそうした鳥が逃げて屋外で繁殖した記録がある。なお,カエデチョウ科 Estrildidaeは約 140種からなり,エチオピア区東洋区オーストラリア区に分布している。飼鳥として輸入されているものでは本種のほかにもキンカチョウキンパラコキンチョウジュウシマツブンチョウベニスズメなどが知られている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カエデチョウ
かえでちょう / 楓鳥
waxbill

広義には鳥綱スズメ目カエデチョウ科に属する鳥の総称で、狭義にはその1種をさす。同科Estrildidaeはエチオピア区、東洋区、オーストラリア区に広く分布し、カエデチョウ類16属62種、キンセイチョウ類5属13種、キンパラ類6属51種に分類されている。全長約10センチメートル、華やかな変化に富む色彩のものが多いが、褐色、灰色、黒が基調のものもある。日本には分布していないが、古くから輸入され多くの種が飼育されてきた。
 種としてのカエデチョウEstrilda troglodytesは全長約90ミリメートル。嘴(くちばし)は赤いろう細工状で過眼帯も赤い。体の上面は淡灰褐色、下面は淡桃色を帯び不明瞭(ふめいりょう)な横縞(よこじま)がある。アフリカ西部、チャド、スーダン、北西ウガンダなどのサバンナにすみ、小さな草むら、一かたまりの草などの根元の地上近くに、草で西洋ナシ形の横に入口のある巣をつくる。草本の種子、穀物を好むが、昆虫などの小動物もとる。類似種にアフリカ東部、中部、西部に分布するオナガカエデチョウE. astrildがある。[坂根 干]

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