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カツオノエボシ カツオノエボシ Physalia physalis; Portuguese man-of-war

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カツオノエボシ
カツオノエボシ
Physalia physalis; Portuguese man-of-war

刺胞動物門ヒドロ虫綱管クラゲカツオノエボシ科。デンキクラゲとも呼ばれる。気胞体,栄養体,生殖体など機能と形態の異なる多数の個虫が集まってできた群体で,海面に浮く気胞体の下から栄養体,生殖体,感触体,触手が垂れ下がっている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

カツオノエボシ

クダクラゲ類カツオノエボシ科の腔腸(こうちょう)動物。暖海性のクラゲの一種で,直径10cm内外のコバルト色の浮袋(気胞体)が水面上に浮かび,その下にそれぞれ特殊化した個体が集まって群体をつくる。
→関連項目電気クラゲ

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ダイビング用語集の解説

カツオノエボシ

カツオノエボシは1個体のクラゲではなく、ヒドロ虫が集まったもので、触手の上に数千の個体が連なったもの。中央には浮き袋状のものがあり、これが風や潮によって流されながら触手ごと移動する。触手の長さは数メートルにも達し、その末端にまで刺細胞がある。刺された場合は、軽い場合は皮膚にかゆみを覚える程度から、燃えるような痛み、ショック、さらには呼吸困難に陥ることもある。カツオノエボシの出現は風や海流の影響を強く受け、季節的に大量発生して浜に打ち上げられることもある。非常に危険なので、決して触れないこと。

出典|ダイビング情報ポータルサイト『ダイブネット』
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サーフィン用語集の解説

かつおのえぼし 【カツオノエボシ Blue Bottle】

プカプカと青い使い古しコンドームのような電気クラゲでブルーボトルとも言われている。長く伸びた触手を触ると激しい痛みが走り、最悪状態ではリンパ腺が張れたりショック状態からの吐き気を催し呼吸困難になる恐れも有る。

出典|(株)デジサーフ、(株)セキノレーシングスポーツ
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知恵蔵miniの解説

カツオノエボシ

クダクラゲ目に属する刺胞動物。世界中の温暖な海に生息し、独自の推進力を持たず波に漂っているか風を受けて移動する。大きさ10センチメートルほどの青白い気胞体(浮き袋)と、気胞体から海面下に伸びる平均10センチメートル・最長50センチメートルほどの青い触手を持つ。触手には、非常に強い毒を注入する刺胞と呼ばれる棘があり、これで魚を殺し食物としている。人が刺されると電気に触れたような激痛が全身に走るため「電気クラゲ」との別名がついており、刺されたところが赤くミミズ腫れになる。二度目に刺されると、アナフィラキシー・ショック(アレルギー反応によるショック)を起こし死亡する場合もある。刺胞はカツオノエボシの意志に関係なく物理的な刺激で飛び出すため、触手が切り離されていたり本体が死んでいても、刺される可能性がある。刺された箇所に触手が付着している時は、触れないように注意しながら海水で洗い流す。クラゲの毒に効果的といわれている酢は効かず、逆に酢も真水も刺激となり新たに刺胞が飛び出す可能性があるため避けた方がよい。

(2014-8-15)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カツオノエボシ
かつおのえぼし / 鰹の烏帽子
Portuguese man-of-war
[学]Physalia physalis utriculus

腔腸(こうちょう)動物門ヒドロ虫綱管(くだ)クラゲ目カツオノエボシ科に属する海産動物。普通のクラゲと異なって、さまざまな個虫が集まって一つの群体をつくっている。直径10センチメートルほどで、コバルト色の烏帽子形をしたビニル袋のような浮き袋(気胞体)があり、その下に長さ1メートルに達する多数の細長い触手が垂れ下がり、また口があって餌(えさ)をとる栄養個虫、さらに生殖細胞の生じる生殖体などがみられる。熱帯から亜熱帯の海に多いが、黒潮にのって北上し、それらが風波のために日本の沿岸にも打ち寄せることがある。このクラゲの触手にみられる刺胞の毒はきわめて強く、海水浴の人々がこれに触れると、やけどのような激しい痛みを受ける。そのため俗に電気クラゲともよばれる。この刺胞を多数もった触手で、海の表面近くにいる小魚やエビなどをとらえ、それらを栄養個虫の口から食べているが、しかし不思議なことに、この触手の間にはエボシダイという魚がいつも隠れて生活している。このクラゲは英語で「ポルトガルの軍艦」とよばれるが、大西洋の海上に浮かぶこのクラゲが15、16世紀ごろのポルトガルやスペインの軽快な帆船の形に似ており、また強い痛みを与える刺胞で武装されていることから、この名が生じたといわれる。また和名については、漁師が初夏に初ガツオを釣りに出始めるころにこのクラゲも現れ、その気胞体が烏帽子に似ていることに由来するという。黒潮に洗われる本州中部以南の沿岸に多くみられるが、本州北部や北海道南西部の沿岸にもみられることがある。[山田真弓]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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