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カナムグラ Humulus japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カナムグラ
Humulus japonicus

クワ科のつる性一年草。日本全土,および中国,台湾に分布し,路傍や藪などに自生する。全草に鉤状とげがあって逆向きになっており,他物にからんで長く伸びる。対生する葉は有柄で5~7片の掌状に深裂し,裂片は披針形鋸歯があり,葉面はざらざらしている。雌雄異株。雄花穂には多数の雄花をつけ,緑色の葉片が5枚と黄色の (やく) がある。雌花穂は単一の雌花から成る短穂となり,痩果は扁円形で紫色の斑紋がある。

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百科事典マイペディアの解説

カナムグラ

日本全土,東アジアに分布するクワ科のつる性一年草。アサ科とされることもある。荒地野原はえ,茎や葉柄には小さい逆とげがあって,他物にからむ。葉は対生し,掌状に5〜7裂しざらつく。雌雄異株。秋,円錐状の花穂を出し,多数の淡黄緑色の雄花をつける。雌花は短穂状につき下垂する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カナムグラ
かなむぐら / 鉄葎
[学]Humulus japonicus Sieb. et Zucc.

アサ科の一年生つる草。茎や葉柄には小さな逆向きの刺(とげ)がある。葉は対生で長い柄があり、掌状で深く5~7裂し、長さ、幅ともに5~12センチメートル、基部は心臓形で縁(へり)に整った鋸歯(きょし)がある。両面に粗い毛があってざらつき、裏面に黄色の腺点(せんてん)がある。雌雄異株で花期は9~10月。雄花序は腋生(えきせい)し、大形でまばらな円錐(えんすい)花序をなし、多数の黄緑色の雄花をつける。雄しべ5本、花被(かひ)5枚、葯(やく)は淡黄色で長い花糸で下垂する。雌花序は球果状の広卵形で柄があり、包葉は緑色で花期後に増大し、果期に紫褐色を帯びる。痩果(そうか)は卵円形で長さ4~5ミリメートル、黄褐色で斑紋(はんもん)があり、かすかな毛がある。野原や荒れ地に生える雑草で、日本全土に生え、中国にも分布。中国名は葎草。[小林純子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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