百科事典マイペディア 「カラッチ[一族]」の意味・わかりやすい解説 カラッチ[一族]【カラッチ】 16世紀後半ボローニャで活躍したイタリアの画家一族。ラファエロ,ミケランジェロらの様式を取捨選択した折衷主義を創始,バロック様式への道をひらいて,ボローニャ派と称された。1589年アカデミーを開設し,ドメニキーノほか多くの画家を育成。一族のうち,ルドビコLudovico Carracci〔1555-1619〕,アゴスティノAgostino Carracci〔1557-1602〕,アンニバレAnnibale Carracci〔1560-1609〕の3人が特に有名で,大規模な装飾画を得意とし,ローマのファルネーゼ宮殿のガレリア壁画(1595年―1604年)を共同制作した。→関連項目グエルチーノ|ブーエ|ミニャール|レーニ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報