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カラモジョン族 カラモジョンぞくKaramojong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カラモジョン族
カラモジョンぞく
Karamojong

ウガンダのカラモジャ地方に住むナイロ=ハム語(パラ=ナイル語)系の牧畜民。人口約 35万と推定される。伝統的な移牧生活を維持し,ウシ略奪を目的とした襲撃を近隣集団に対して行なう。農耕は女性が行ない,キビ,モロコシ類を栽培する。10の支族からなり,それぞれ宗教的中心地をもつが,複雑な年齢組体系と,父系氏族が支族を横断することによって統合を果たしている。首長制は存在せず,父系合同家族が社会の基本単位となる。婚姻は,夫方居住婚,一夫多妻制をとる。ほかの牧畜民と同様にウシに中心的価値がおかれている。1979年には,政権を失ったイディ・アミン大統領派の残党による略奪が行なわれ,さらに 1980年には干魃のため大飢饉にみまわれ,多数の飢死者を出すとともに人口の多くが難民化したといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カラモジョンぞく【カラモジョン族 Karamojong】

東アフリカ,ウガンダ北東部のカラモジャ地区に居住する民族で,パラ・ナイル系テソ語群に属する固有の言語をもつ。人口約6万。標高1100~1400mに位置する生活圏は約10万km2の面積をもつ。この地域は,東部の山岳地帯,中央部の川辺林地帯,西部の平原地帯に分けられる。年間の平均降雨量は640~900mm,平原よりも山岳地帯に,10~3月よりも4~9月に,より多くの降雨をみる。生計の基盤は雑穀(モロコシ,ヒエトウモロコシなど),野菜(キュウリカボチャ),豆類,タバコなどの栽培と家畜(牛,羊,ヤギ)飼養に置かれる。

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世界大百科事典内のカラモジョン族の言及

【ウガンダ】より

… このように多様な住民構成がみられるが,ビクトリア湖北方から西方にかけての肥沃な土地にはバントゥー語系の言語を話す農耕民が居住し,人口密度も高い。キョーガ湖の北方の乾燥地帯は人口密度も低く,ナイル語系のアチョリ族,ランゴ族,アルール族,ナイル・ハム語系のカラモジョン族,テソ族,スーダン語系のルグバラ族などが居住し,カラモジョン族などは牧畜民としての生活様式を強く保持している。ウガンダの公用語は英語で,共通語としてスワヒリ語も広まっている。…

※「カラモジョン族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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