キャスティングボート

デジタル大辞泉 「キャスティングボート」の意味・読み・例文・類語

キャスティング‐ボート(casting vote)

会議で賛否同数の場合の議長委員長)の決裁権。また、議会などで、二大勢力が均衡している場合の第三党の持つ決定権。「少数議席の新党キャスティングボートを握る」
どちらになるか決まらないときに、それを決定することになる力。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「キャスティングボート」の意味・読み・例文・類語

キャスティング‐ボート

〘名〙 (casting vote)
① 会議で賛否同数の場合、議長の持つ決定権。また、拮抗する二つの勢力が単独では絶対多数をとれない時に、第三党が握る決定権。〔改訂増補や、此は便利だ(1918)〕
太陽のない街(1929)〈徳永直〉桎梏「衆議院に於てキャスチングヴォトを握る第三党を」
② 二つの事柄のどちらになるか決まらないときに、それを決定することになる力。
※秋のめざめ(1957‐58)〈円地文子〉みだれて今朝は「君の役と僕の役が不成功なら映画の全体が崩れてしまう重要性を持っているよ。つまりキャスチングボートを握っているわけだ」

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