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ギヨーム[ムールベーカの] Guillaume de Moerbeke

世界大百科事典 第2版の解説

ギヨーム[ムールベーカの]【Guillaume de Moerbeke】

1215ころ‐86ころ
フランドル出身のドミニコ会士。1272‐78年まで教皇の礼拝堂付き司祭および聴罪司祭を務め,78年コリント大司教に任ぜられ没するまでその要職にあった。学問史上における彼の最大の貢献は,多数の学術書をギリシア語からラテン訳したことにある。《アリストテレス全集》の完訳が著名であるが,ほかにアルキメデス,ヘロン,プロクロス,シンプリキオス等の翻訳も彼の手になる。【高橋 憲一】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のギヨーム[ムールベーカの]の言及

【アルキメデス】より

…そのほか,ヒエロン2世の王冠の金の純度を見分けた有名な逸話と関係のある〈アルキメデスの原理〉の発見(《浮体について》)や,大数の呼名を体系化する(《砂粒を数えるもの》)など,アルキメデスの研究の特色は,理論と実際との結合を目ざしていることであろう。 こうしたアルキメデスの研究は,中世初期のラテン世界では,二,三の基本的な著作の翻訳がなされただけであったが,1269年にムールベカのギヨームによりほとんどの作品がラテン訳され,以後西欧の学者に大きな影響を与えることになった。たとえば,1543年にこのギヨームの訳がタルターリアによって印刷され,それがガリレイの力学研究の出発点になったことは有名である。…

【ウィテロ】より

…光学への関心はこのころめばえたらしい。ビテルボ教皇庁での知人のムールベーカのギヨームに献呈された主著《光学》全10巻は73年ころに完成されたと推定される。グロステストやR.ベーコンの影響を受け,光学を自然学の基礎とみなした。…

※「ギヨーム[ムールベーカの]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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