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ニッケル合金 ニッケルごうきん nickel alloy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニッケル合金
ニッケルごうきん
nickel alloy

ニッケルは典型的な遷移金属であると同時に面心立方晶であるため,遷移元素 (クロムモリブデンコバルトなど) とも,b亜族の面心立方金属 (銅,金など) とも広範囲の組成で固溶体をつくり,耐食性,耐熱性のよさから良質の構造用鋼ステンレス鋼の製造にはクロムとともに不可欠の重要成分となっている。

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デジタル大辞泉の解説

ニッケル‐ごうきん〔‐ガフキン〕【ニッケル合金】

ニッケルを主体とする、または多く含む合金。ニッケルは鉄や銅と容易に溶け、高強度、耐酸化性に優れた合金となる。ステンレス鋼白銅などが知られる。

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百科事典マイペディアの解説

ニッケル合金【ニッケルごうきん】

ニッケル主成分とする合金。ニッケルは銅・鉄とあらゆる割合で固溶体となり,各種のニッケル鋼や,モネルメタルなどをつくる。そのほかにも耐熱・耐食用のインコネルハステロイ,高導磁率のパーマロイ,熱膨張係数の低いインバー,弾性率の温度係数がほぼ一定のエリンバー電熱材料ニクロムなど,重要な特性をそなえたものが多い。
→関連項目耐食合金

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世界大百科事典 第2版の解説

ニッケルごうきん【ニッケル合金 nickel alloy】

ニッケルを主成分とする合金で,工業用純ニッケル,ニッケル‐鉄系,ニッケル‐銅系,ニッケル‐クロム系,ニッケル‐クロム‐鉄系,ニッケル‐モリブデン系などがある。全般的に優れた耐食性,耐熱性を示し,ますます多様化し過酷となっている化学環境に耐える耐食材料,より高温での使用をめざす耐熱材料として重要である。また優れた電磁気的性質を示す合金もある。ニッケル全体の用途からいえば,ステンレス鋼への添加元素が最も多く,その他の特殊鋼への添加元素として鋼の性質改善にも使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニッケル合金
にっけるごうきん
nickel alloys

ニッケルを主成分とする、あるいはニッケルを多量に含む合金。ニッケルは化学的腐食に対する有効な保護被覆材となる経済的な材料であるので、その生産量の約20%はニッケル板あるいは合せ板として純ニッケルのままで用いられる。ニッケルは鉄、銅などと容易に任意の割合で溶け合い、種々の特性をもつ合金となるので、その生産量の約50%は鉄との合金、約25%は銅との合金として用いられる。
 ニッケルはステンレス鋼の主要成分(主成分は鉄、他の主要成分はクロム)であり、ニッケル生産量の約40%はこのステンレス鋼用に消費されている。ステンレス鋼は優れた耐腐食性をもち、しかも強靭(きょうじん)なので、化学装置、食品処理装置、調理用器具などに多量に用いられている。ニッケル・クロム含有量のさらに高いものは耐熱鋼として高温部分に使用される。さらにニッケル量の多いニッケル基合金には、現在もっとも耐熱性の優れている汎用(はんよう)耐熱合金(アルミニウム、チタンなどを主要成分とし、超合金と称される)やTD‐ニッケル(酸化タリウム分散強化ニッケル合金)などがある。ニッケルは鋼の強靭性を向上させるので、合金鋼中にはニッケルを0.5~10%含むものが多い。
 ニッケルと銅の合金は耐食性に優れているので、建築材料、化学・食品処理装置、船舶・発電装置などに用いられる。代表例としてはキュプロニッケル(2.5~45%ニッケル)やモネルメタル(67%ニッケル)などがある。そのほかニッケル含有合金には、電気抵抗合金(例ニクロム=10~35%クロム、残部ニッケル)、磁石合金(例アルニコ=5~24%コバルト、3~6%銅、8~12%アルミニウム、14~32%ニッケル、残部鉄)、熱膨張制御合金(例アンバー=30~60%ニッケル、残部鉄)、熱電対(でんつい)合金(例アルメル=2.5%マンガン、2%アルミニウム、1%シリコン、残部ニッケル、クロメル=10%クロム、残部ニッケル)など種々のものがある。さらにニッケル硬貨(25~100%ニッケル、残部は銅や亜鉛など)は世界各国で広く使用されている。これよりニッケル量の少ないニッケルシルバー(洋白、洋銀=10~30%ニッケル)は銀めっき製品基材、ファスナーなど多くの日用品に用いられている。18%ニッケル、27%亜鉛、55%銅合金は耐食ばね材としてきわめて広い範囲で用いられる。[及川 洪]

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