グギ

百科事典マイペディアの解説

グギ

ケニアの小説家,劇作家。キクユ族農民の子。ウガンダのマケレレ大学卒業後,イギリスのリーズ大学留学。マウマウ戦争の動乱期を描く《泣くな吾が子よ》(1964年),独立に至るまでの光と影を描く《一粒の麦》(1967年),独立後の黒人官僚,指導層の腐敗と裏切りを描く《血の花弁》(1977年)が有名。以後,英語を捨て,キクユ語作家に転身。小説に《十字架の上の悪魔》(1980年),《マティガリ》(1986年),戯曲に《したい時に結婚するわ》(1980年)。《精神の非植民地化》(1981年)など評論集多数。

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世界大百科事典 第2版の解説

グギ【Ngugi Wa Thiong’o】

1938‐ 
ケニアの作家。キクユ族農民の子。小学生時代に反英民族教育を受けた後,マケレレ大学卒業。イギリスのリーズ大学留学後,ナイロビ大学講師。1977年,農村で民族語劇を指導したが,その内容が反体制的とみなされたためか,無裁判で同年末から約1年間政治拘禁に処された。その後は創作と演劇活動に専念。過去と現在をからめ,人物の心理をえぐり,状況の力学をとらえる才に恵まれ,同時に清冽(せいれつ)なロマンチシズムを特徴とする。

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大辞林 第三版の解説

グギ【Ngugi Wa Thīong'o】

1938~ ) ケニアの作家。マウマウ闘争期に少年時を過ごす。植民地化・キリスト教化がもたらす社会のゆがみや、独立後の政治的抑圧を鋭く描く。母語であるキクユ語で創作。小説「川を隔てて」「十字架上の悪魔」、戯曲「したい時に結婚する」など。

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世界大百科事典内のグギの言及

【アフリカ文学】より

…これら二つの異質な文学伝統の統合はむずかしいが,にもかかわらず“アフリカ”文学の民族的独自性の確立に腐心する作家にとっては重要な課題の一つである。アチョリ族の伝統文化を掘り起こし,そこから西欧近代の疲弊を揶揄(やゆ)するオコト,イボ族の伝承を巧緻に織り込むアチェベ,ヨルバ族の豊饒な神話的世界を現代に蘇生させるショインカ,キクユ族の神話,民族歌謡に反植民地の気概を読み取るグギらの仕事はアフリカ文化の汚辱を洗い,民族的伝統を再定義する努力にほかならない。またサンベーヌ,グギ,ショインカ,アーマ,オモトショKole Omotoso(1943‐ ),フセインEbrahim Husseinらスワヒリ語作家の映画,演劇,民族語への関心には,メディアの転換によってアフリカ人読者層の薄さを克服しようとの意図がある。…

【児童文学】より

…回想記風の物語によって固有の生活様式を子どもたちに伝達しようとする作品も同じ志から発している。ナイジェリアにアチェベ,ケニアにグギがいる。ナイジェリアのエクウェンシC.Ekwensiのピカレスク風冒険物語も昔話の単純直截な語りの口調を保持している。…

※「グギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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