グラズノフ

デジタル大辞泉 「グラズノフ」の意味・読み・例文・類語

グラズノフ(Aleksandr Konstantinovich Glazunov)

[1865~1936]ロシア作曲家。国民主義的性格を基調ロシア音楽のアカデミズム発展に貢献作品交響詩「ステンカ‐ラージン」、バレエ曲「四季」「ライモンダ」など。

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精選版 日本国語大辞典 「グラズノフ」の意味・読み・例文・類語

グラズノフ

  1. ( Aljeksandr Glazunov アレクサンドル━ ) ロシアの作曲家。国民主義的性格を基調として西欧音楽を吸収し、ロシア‐アカデミズムの創始者とされる。代表作は交響詩「ステンカ‐ラージン」、バレエ音楽「ライモンダ」など。(一八六五‐一九三六

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百科事典マイペディア 「グラズノフ」の意味・わかりやすい解説

グラズノフ

ロシアの作曲家,指揮者。ピアノ奏者の母のもとで幼時から並外れた耳と暗譜力を示し,バラーキレフ紹介リムスキー・コルサコフに作曲を学ぶ。16歳で発表した《交響曲第1番ホ長調》はF.リスト指揮でワイマールでも演奏され,ヨーロッパにも名声を広める。1899年生地のペテルブルグ音楽院教授に就任し,1905年―1930年院長弟子ショスタコービチをはじめ,ロシア,ソビエトの若い世代に影響を与えた。西欧各地を演奏旅行後,1932年健康上の理由でパリに居を定め,同地に客死。ロシア音楽の伝統にドイツ音楽の構築性を加味した重厚な作風で知られ,オペラ以外の多ジャンルに作品を残した。主要作品は20世紀初頭までに集中し,後期ロマン派の成熟した筆致を示す傑作《バイオリン協奏曲》(1903年),プティパ委嘱によるバレエ音楽《ライモンダ》(1898年)と《四季》(1900年)をはじめ,8つの交響曲(1881年−1905年),2つのピアノ協奏曲,7つの弦楽四重奏曲(1882年−1930年)などがある。→アウアーイーゴリ公
→関連項目四季(音楽)マリインスキー劇場レ・シルフィード

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改訂新版 世界大百科事典 「グラズノフ」の意味・わかりやすい解説

グラズノフ
Aleksandr Konstantinovich Glazunov
生没年:1865-1936

ロシアの作曲家。出版業の家に生まれ,母親はピアニストであった。並はずれた耳と記憶力で幼時から天才として知られた。2年間リムスキー・コルサコフに作曲を習ったが,〈日ごとというよりは,1時間ごと〉(リムスキー・コルサコフ《わが音楽の年代記》)の進歩を示し,16歳で第1交響曲(1882)を発表して世間の耳目を集めた。音楽の保護者で出版業のM.ベリャーエフによって作品が出版され,さらに第1交響曲がワイマールでリストの指揮により上演(1884)され,国際的な名声を得た。1899年からペテルブルグ音楽院の教授に迎えられ,1905年以後,革命後の30年まで同院長の職にとどまり,指揮者としても活躍し,ロシアの若い作曲家たちに計り知れない影響を与えた。1928年から西欧各地を演奏旅行したが,32年から病気のためにパリに定住して,そこで死去した。教職についてからは目だって創作力が衰えたが,30歳代までに作曲した八つの交響曲や《バイオリン協奏曲イ短調》,バレエ音楽《ライモンダ》《四季》などの名作によって知られている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラズノフ」の意味・わかりやすい解説

グラズノフ
Glazunov, Aleksandr Konstantinovich

[生]1865.8.10. ペテルブルグ
[没]1936.3.21. パリ
ロシアの作曲家。バラキレフとリムスキー=コルサコフに作曲を学び,1882年交響曲第1番を発表,チャイコフスキー以後の代表的なロシアの作曲家となる。 99年ペテルブルグ音楽院の教授に任命され,1905年同音楽院の院長。 22年ロシア共和国人民芸術家の称号を受けるが,28年スペイン,アメリカを指揮者として旅行したのち,パリに定住。主要作品はバレエ『ライモンダ』 (1897) ,『四季』 (1901) のほか交響曲9,弦楽四重奏曲7,バイオリン協奏曲など。

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「グラズノフ」の解説

グラズノフ

ロシアの作曲家。サンクト・ペテルブルグに生まれる。14歳の時にバラキレフの紹介でリムスキー=コルサコフに師事し、年齢差を超えた師弟の友情は終生続く。
全9曲の交響曲のうち、第1番は16歳の作。バラ ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラズノフ」の意味・わかりやすい解説

グラズノフ
ぐらずのふ

グラズーノフ

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世界大百科事典(旧版)内のグラズノフの言及

【四季】より

…小作人シモン,娘ハンネ,若い農夫ルーカスを主人公に,合唱,管弦楽を駆使して,季節によって推移する田園の牧歌的情景と大地に根ざした生活の営みを歌い上げる。(3)ロシアの近代音楽家グラズノフによるバレエ音楽《四季》(作品67,1900)。【服部 幸三】。…

【ボロジン】より

…民族叙事詩によるオペラ《イーゴリ公》(未完。のちリムスキー・コルサコフグラズノフにより完成。初演1890),異国情緒にあふれた音画《中央アジアの草原にて》(1880)などの作品が有名。…

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