ロシア連邦,サハリン島(樺太)南部のアニワ湾沿岸にある都市。人口4万5300(1992)。旧称大泊(おおとまり)。サハリン島最良の港で知られる。1790年松前藩によって当時のクシュンコタンに漁場と交易所が開かれて以来,日本の樺太経営の中心地となり,1875年の樺太・千島交換条約後のロシア領時代はコルサコフ州政庁の所在地であった。1905年のポーツマス条約により南樺太が日本領となってのち大泊と改名。まもなく樺太庁は豊原(現,ユジノ・サハリンスク)に移転したが,その後も樺太の商業中心地としてとどまり,各種の官庁施設,銀行,中等学校のほか王子製紙・樺太漁業・樺太寒天・東洋養狐場などの事業所や工場がおかれていた。45年ソ連領になったのちも同島最大の港湾都市の地位を保持し,漁業コンビナート,ボール箱工場,寒天工場などが操業している。今日の都市名は,1869年この地の一角(函泊)に当時の東シベリア総督の名を冠して建設されたコルサコフ哨所に由来する。
執筆者:秋月 俊幸
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ロシアの精神病学者。グース・クルスタルニーに生まれ、1875年モスクワ大学を卒業。コジェフニコフA. J. Kojewnikov(1836―1902)に師事し、精神病学を専攻、のちモスクワ大学医学部精神科教授となった。1887年「特異な記銘障害と偽記憶を伴った多発神経炎性精神病について」を発表、以後この症状は「コルサコフ症候群」とよばれるようになった。
[大鳥蘭三郎]
南樺太(からふと)南部の港湾都市。日本名大泊(おおどまり)。
[編集部]
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…(2)ロシアはその代償として千島群島18島の一切の権利を日本に譲り,以後千島全島は日本に属し,カムチャツカ半島とシュムシュ(占守)島の間の海峡を両国境界とする。(3)日本の好意に酬いるため,以後10年間コルサコフ(久春古丹)入港の日本船の港税と海関税を免除し,同港に日本領事館を置く権利を認め,オホーツク海とカムチャツカ諸港の日本人漁業権を承認する。【藤村 道生】。…
※「コルサコフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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