コゴメグサ

百科事典マイペディアの解説

コゴメグサ

草地にはえるゴマノハグサ科の一年生〜多年生の半寄生植物。葉は対生し,卵形で柄がなく,2〜6対の鋸歯(きょし)がある。8〜10月,上部葉腋に小さな唇形(しんけい)花をつける。花冠は白色で黄斑と紫条がある。名は白い小さな花を米粒にみたてたもの。日本には7種ほどあり,本州の高山にはえるミヤマコゴメグサは高さ15cm内外,葉の鋸歯の先はとがらない。萼裂片は先がとがり,ほとんど無毛,花冠は長さ8〜9mm,大きな下唇は3裂し,裂片はさらに深く2裂する。葉,花の変異が多く,変種のイブキコゴメグサ(単にコゴメグサとも)は伊吹山にはえ,萼裂片の先はとがらず,縁に短毛が密生する。近縁のタチコゴメグサは日本全土,アジア東部の日当りのよい所に普通に見られ,高さ20〜40cm,上部で分枝し,葉には4〜5対の先のとがったのぎ状の鋸歯がある。上唇と下唇は同長。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コゴメグサ
こごめぐさ / 小米草
[学]Euphrasia

ゴマノハグサ科の半寄生の一年草で、日本のコゴメグサ属の種類の総称。地域変異が多くて区別がむずかしく、明治以前はどの種もひとまとめにコゴメグサとよんでいた。名は、白い小さな花が米粒を思わせるのでいう。日本には7種あり、多くの変種に分けられる。ミヤマコゴメグサは葉の鋸歯(きょし)は鈍く、花は大きく、下唇は上唇よりずっと大きい。北アルプスを中心とする高山に生える。東北地方のホソバコゴメグサ、滋賀のイブキコゴメグサ、九州のツクシコゴメグサなどはこの変種。中部地方、関東地方の低山地でよくみられるのはタチコゴメグサで、葉にとがった鋸歯があり、萼(がく)は筒形、花はやや小さく、下唇は上唇よりやや長い。[山崎 敬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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