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コペルニクス的転回 コペルニクスてきてんかい Kopernikanische Wendung

5件 の用語解説(コペルニクス的転回の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コペルニクス的転回
コペルニクスてきてんかい
Kopernikanische Wendung

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になるとし,この認識論上の立場の転回をコペルニクスによる天動説から地動説への転回にたとえた。

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デジタル大辞泉の解説

コペルニクスてき‐てんかい〔‐テンクワイ〕【コペルニクス的転回】

《〈ドイツkopernikanische Wendung
カント哲学の立場を示す語。従来、認識は対象に依拠すると考えられていたのに対し、対象の認識は主観の先天的形式によって構成されると論じたカントがこの主客関係の転換をコペルニクスによる天文学説上の転換にたとえて呼んだもの。
発想法を根本的に変えることによって、物事の新しい局面が切り開かれることをいう。

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百科事典マイペディアの解説

コペルニクス的転回【コペルニクスてきてんかい】

旧来の天動説に対するコペルニクスの地動説のような180度の大転換をいう。原語はkopernikanische Wendung。カントは認識(主観)が対象(客観)に依存するという旧説に対し,対象(客観)こそ認識(主観)により構成されるとする自己の認識論上の転回をこう呼んだ。

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大辞林 第三版の解説

コペルニクスてきてんかい【コペルニクス的転回】

コペルニクスが地動説を唱えて天文学の大転回を行なったのに比して、カントがその著「純粋理性批判」の中で自らの認識論を特徴づけた言葉。対象は認識以前に存立し、それに主観が従うことで認識が成立するとされていたのを、むしろ主観における先天的形式が対象の認識を成立させるとした。 → 超越論的観念論
見方や考え方が正反対に変わることのたとえ。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コペルニクス的転回
こぺるにくすてきてんかい
Kopernikanische Wendungドイツ語

カントが、自分の学説の独創的なることを自負して用いた語。従来、認識は、すでに存在している外界を主観がいかに受け入れるか、というところに成立すると考えられていたが、カントは、認識の対象である世界は、空間・時間および範疇(はんちゅう)という感性・悟性の先天的形式にのっとってもともと主観が構成したものである、と主張し、天文学において発想の転換を図ったコペルニクスに自らをなぞらえたのである。[武村泰男]

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世界大百科事典内のコペルニクス的転回の言及

【コペルニクス】より

…しかし宇宙がもし無限なら,そこには中心はないはずである。その種の議論をコペルニクスは天文学の問題ではなく,自然哲学者にまかせるべきだと考えて,みずからは立場を明確にしていないが,その発想が〈閉ざされた〉中世的宇宙観(コスモス)から〈開かれた〉近代的宇宙観への移行のゲート・キーパーとして影響したことは確かであり,この宇宙観・世界観の大変革がしばしば〈コペルニクス革命〉と称されたり,転じて哲学その他の分野で〈コペルニクス的転回〉(カント)の語が用いられるゆえんである。力学の問題は彼にも解けぬ問題であったが,従来のアリストテレス的な重力が,地球だけでなく,すべての天体について存在することを認めている。…

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