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コロナグラフ コロナグラフ coronagraph

翻訳|coronagraph

6件 の用語解説(コロナグラフの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コロナグラフ
コロナグラフ
coronagraph

1930年,B.リオによって考案されたコロナ観測装置。普通の望遠鏡では対物レンズの端での光の回折などによって太陽像の周囲に強い暈ができてコロナの観測が不可能になるので,対物レンズを平凸単レンズとし,その焦点に遮光板を置いて光球の光をさえぎるとともに,視野レンズと絞りを通過させて回折光の影響を消すようにしたもの。

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デジタル大辞泉の解説

コロナグラフ(coronagraph)

太陽のコロナ皆既日食以外のときにも観測できる特殊な望遠鏡。近年は、太陽以外の恒星周辺の円盤や惑星などの観測に恒星コロナグラフが用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

コロナグラフ

皆既日食時以外でも太陽コロナを観測できる特殊な望遠鏡。対物レンズの焦点面に遮光(しゃこう)板をおいて太陽光球の像をさえぎって皆既日食と同じ状態にし,他方対物レンズの縁からの回折光や表面・内部からの散乱光を絞り等でさえぎってコロナのみを観測する。
→関連項目コロナ観測所彩層

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世界大百科事典 第2版の解説

コロナグラフ【coronagraph】

皆既日食でなくても,太陽コロナの一部が観測できる天体望遠鏡。コロナに比べて,1万倍以上も明るい輝度をもつ太陽本体(光球)がコロナに隣接しているため,人工的な皆既日食にするだけでなく,鏡筒内で生ずる太陽光の散乱をきわめて少なくするようにくふうされている。図に示すように望遠鏡の焦点位置Bに,月に見たてた円錐鏡を置いて太陽光を遮る。対物レンズAは,構成レンズの枚数が多いと,それだけレンズ表面による太陽の反射光が多くなるので単レンズを使い,しかも単レンズの表面反射光がGのほうにいかないように小円板Eを置く。

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大辞林 第三版の解説

コロナグラフ【coronagraph】

皆既日食以外の時にもコロナを撮影できるように工夫された特殊な望遠鏡。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コロナグラフ
ころなぐらふ
coronagraph

皆既日食でなくても太陽コロナを観測できる天体望遠鏡。太陽本体に比べて100万分の1の微弱な明るさしかないコロナを見るために、望遠鏡内の散乱光をきわめて少なくするように工夫されている。そのために、(1)主焦点位置に月に見立てた円板を置いて人工的な皆既日食にする、(2)対物レンズは単レンズを使い(したがって色収差のあることを承知する)、レンズの表面による反射光を少なくする、(3)対物レンズの縁による回折光を遮るようにしている。さらに地球大気による散乱光の少ない高山に設置される。太陽観測用の科学衛星に搭載され、コロナ中の質量放出現象の観測にも活躍している。また、太陽系以外の恒星にあるかもしれない惑星の探査にも、この装置が使われている。惑星はそれを支配している恒星の光を反射させるだけで、自らは光を放射していないので、恒星に比べて非常に暗い。しかし、コロナグラフを使って恒星の光を遮光板で遮ることで、その近くにある惑星の微弱な明るさをとらえることができる。現在のところ、恒星から遠くにある木星に相当するような惑星は見つかっているが、地球のような惑星は見つかっていない。[日江井榮二郎]

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世界大百科事典内のコロナグラフの言及

【太陽】より

… 可視光の輝線は総量がわずかであるが,それは輝線の線幅が狭いからであり,輝線の波長の光では連続光の何十倍も明るいものがあり,活動領域ではもっと明るい。高山に設置されているコロナグラフはこの事情を利用したもので,いわばコロナ輝線の単色像を常時観測するための装置である。 彩層が光球の延長程度の温度であるのに,それに接しているコロナが100万K以上の高温であるのは意外であるが,実はその間をつなげるたいへん薄い層があるのである。…

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