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コーパル copal

翻訳|copal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コーパル
copal

天然樹脂の一つ。化石化,半化石化したものや現存樹木から分泌されるものもあり,採取方法はさまざま。生コーパルは溶解性が大きくアルコール,ベンゾールテレビン油に溶かしてワニス,接着剤に用いる。一般にコーパルは硬度,耐久性,耐摩耗性,耐薬品性を有するため,コーパルを配合したワニスは高級品として重用される。化石樹脂,または半化石樹脂に近いコーパルは一度熱溶解してから使う。多くは産出する土地の名称でコンゴコーパル,マニラコーパルなどと呼ばれる。

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百科事典マイペディアの解説

コーパル

天然樹脂の一種。元来は東アフリカのコパイフェラ・デメウシイという木の化石樹脂のことだが,現在では類似の性状をもつ天然樹脂を,産地名を冠してコンゴコーパル(前記の東アフリカ産のもの),マニラコーパル(フィリピン産)などと呼ばれている。
→関連項目樹脂ダマール

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世界大百科事典 第2版の解説

コーパル【copal】

天然樹脂の一つ。元来は東アフリカの木コパイフェラ・デメウシイCopaifera demeusiiがつくったものが,地中に埋まったもの(化石樹脂)である。今は,ワニス塗料に使われる類似性状の天然樹脂が,産地名をつけてコーパルと呼ばれている。著名なものとして,上記のコンゴコーパルのほかに,カウリコーパルAgathis australis(ニュージーランド産),マニラコーパルA.alba(フィリピン産),ザンジバルコーパルTrachylobium verrucosum(東アフリカ産),ブラジルコーパルHymenaea courbaril(南米産)などがある。

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大辞林 第三版の解説

コーパル【copal】

ワニスの製造に適した天然の硬質樹脂の総称。本来は、南アフリカ産出の化石化した樹脂をさした。コパル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コーパル
こーぱる
copal

天然樹脂の一種。植物の生理的または病的分泌物であり、一般に、樹皮に傷をつけて浸出させてつくる。産地によって種々のものがある。コーパルとは、分泌物が空気中で低重合して、もろい固体となったものをいう。塗料原料などになる。[垣内 弘]

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世界大百科事典内のコーパルの言及

【ダマール】より

…日本は全量を東南アジアより輸入している。 ダマールは,コーパルcopalとともにかつて塗料用樹脂の主原料であった。両者は実用上しばしば混同されるが,その性質にはいくつかの顕著な違いがある。…

【木】より

…漆やゴムはそれぞれウルシノキとパラゴムノキの樹皮に傷をつけて分泌される乳液を集めて加工したものである。マツ類のテルペン類,モミ属のバルサムモミなどの樹脂(やに)はそれぞれ化学製品の原料や試薬用に供されるが,ナンヨウスギ科のAgathisなどの樹脂すなわちコーパルは重要なワニス原料であり,生木に傷をつけて採るほか地中や湖沼中に埋もれているものを掘り出して用いる。日本の和紙などで代表される手すき紙は,クワ科のコウゾ,あるいはジンチョウゲ科のミツマタ,ガンピ類などの長くじょうぶでしかも光沢のある靱皮繊維を利用したものである。…

【ダマール】より

…日本は全量を東南アジアより輸入している。 ダマールは,コーパルcopalとともにかつて塗料用樹脂の主原料であった。両者は実用上しばしば混同されるが,その性質にはいくつかの顕著な違いがある。…

※「コーパル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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